「獅子の子落とし」の使い方・例文
「獅子の子落とし」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.幼い我が子に厳しくしつけるのはツラいものもあるが、それでも私は獅子の子落としの教育方針を貫くつもりだ。
2.心配はあるが獅子の子落としとも言うように、甘やかさないで育てた方が息子のためになるだろう。
3.上司から難しい仕事のリーダーに任命されてしまった。獅子の子落としだと先輩は言っていたし、不安は大きいがチャレンジしてみようと思う。
「獅子の子落とし」とは子育てに関する戒めとも言える言葉。我が子に対するものだけでなく、部下や後輩に対する教育やしつけのシーンでも用いる言葉です。そのため例文1~2のように家庭で使うこともあれば、3のようにビジネスシーンでも用いることができます。
また、「獅子の子落とし」とは難しい試練を与えることが成長につながるという意味で用いる肯定的な言葉です。わざといじめる時や、意味もなく厳しくするなど、虐待の意味で用いるのは誤り。使い方には注意しましょう。
「可愛い子には旅をさせよ」
「可愛い子には旅をさせよ(かわいいこにはたびをさせよ)」は、自分の子供が可愛いのであれば、世の中の大変さや厳しさを経験させるべき、という意味のことわざ。大事な子供であるからこそ、手元に置いて甘やかすのではなく旅に行かせて厳しい経験を積ませるべき、ということです。
今では交通機関も多い世の中ですが、昔は旅をするにも大変でした。しかし、そのような大変な旅の経験が子供の成長につながると信じられたことから「可愛い子には旅をさせよ」という言葉になったのです。
「獅子の子落とし」同様の意味で用いることができる、類義語のひとつと言えるでしょう。
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