
・生き方はみんな人それぞれだが、たくさんの失敗や失業を経て、僕は疾風迅雷の如く生きて行こうと決めた。
・地元の定食屋は、注文してから電光石火のスピードで料理が提供されるので、忙しいサラリーマンに大人気だ。
「脱兎」の対義語は?
「脱兎」の対義語は「牛歩(ぎゅうほ)」がいいでしょう。
「牛歩」
「牛歩」は「牛のように歩きが遅いこと」。転じて、「物事が遅々として進まない様子」を意味する表現です。「脱兎」と同様に動物がモチーフとなっていますが、こちらは牛のイメージで「遅い」というニュアンスになっていますね。
具体的なスピードと、状況などの抽象的な変化のどちらに対しても使えることを押さえておきましょう。例文で使い方を確認してみてください。
・個々人でコースを走るフリーマラソンを企画したのだが、人が分散しすぎてしまって、最後に牛歩状態でやって来る人たちを待つのにとても時間がかかった。
・豚肉の熟成料理が流行っているからと後追いでビジネスを始めたのだが、必要なものは既に多くの専門店に独占されていて、準備が牛歩の如く進まない。
「with lightning speed」「run like a rabbit」
直訳すれば「with lightning speed」は「電光石火のスピードで」。「とにかく早く~する」と言うことができればいいため、「with high speed(高速で)」など、速度を強調する語句を入れ替えても構いません。
「run like a rabbit」は「兎のように逃げる」。「rabbit」が「臆病さ」を連想させる単語のためでしょうか、こちらは「逃げる」意味合いが強く、辞書にもそのまま掲載されています。より意味を限定したい場合は、こちらのフレーズを使ってみましょう。
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