「張り合う」
「張り合う」の意味は、同じ目標に向かって、互いに負けないように激しく争うこと。たとえば「社長の座を巡って張り合う」と表現することができますね。ほかにも、「張り合う」を省略して「対抗」と表現しても問題ありません。
「張り合っている」というと、「負けず嫌い」や「大人気ない」といった性格を連想する人もいるようです。プライベートでは張り合う必要はありませんが、仕事や試合などでは「張り合う」気持ちを忘れてはいけません。どのような競技や職種であったとしても、負けず嫌いな人のほうが好成績を出す傾向にあります。もしも業績に悩んでいるのであれば、ライバルを作り、「張り合う」ことから始めてみてはいかがでしょうか。
「匹敵」
「匹敵(ひってき)」は、日常会話でよく使われている言葉です。意味は、比べてみた結果、能力や価値が同じであること。たとえば、素人がカラオケ大会で歌ったところ、あまりの美声に周囲は驚き「プロに匹敵するほどの歌唱力だ」と表現することができます。ほかにも「価値が同じ」といった感覚で使ってもよいでしょう。「この金貨は給料半年分に匹敵するほどの価値がある」と使うことができますね。
「肩を並べる」の対義語は?
「肩に並べる」の意味は「相手と同じ地位や技量になること」でした。反対の意味となると「対等になれない」となるはずです。そこで今回は、相手と「差が埋まらない」や「かけ離れている」といった意味合いで「肩を並べる」の対義語をみていきましょう。
「程遠い」
「程遠(ほどとお)い」には、2つの意味があります。1つ目の意味は、道のりや時間が相当遠いこと。目的の場所まで距離があまりにも遠い場合に「程遠い」と表現することができます。2つ目の意味は、状況や状態がひどくかけ離れていること。たとえば「取得したい資格に合格するためには程遠い」と表現することができます。ほかにも「今の状況では解決には程遠い」と表現してもいいですね。長い道のりと同様に、結果を出すまでに時間が足りない、もしくは実力が足りないと感じた場合に「程遠い」を使ってみてください。
「高嶺の花」
「高嶺(たかね)の花」の意味は、遠くからただ憧れて見ているだけで、手にすることができないこと。「高嶺」とは「山の頂」のこと。山頂は崖が多く、いくら美しい花が咲いていたとしても、見ているだけで手に入れることはできません。そのような様子から転じて、手に取ることができない例えとして「高嶺の花」が使われるようになりました。
「高嶺の花」は人や物、手に入らないあらゆるものに対して使うことができます。「肩を並べる」は、相手と同等の地位や能力を手に入れることができましたが、「高嶺の花」は憧れているだけで近づくこともできません。「彼女は私にとって高嶺の花だった」といえば「彼女に近づくことすらできない」と伝えることができますね。
「唯一無二」
相手が「唯一無二(ゆいいつむに)」の存在だとしたら、肩を並べる日が来ることはないかもしれません。「唯一無二」の意味は、ただ一つだけで、他にはないこと。「代わりがいない」もしくは「他にはない特別なもの」といった意味合いでよく使われています。たとえば、「誰にも真似できない技術」を「唯一無二の技術」と表現することができますね。
「唯一無二」は「唯一」と「無二」の2つの言葉から構成されている四字熟語です。「唯一」の意味は、ただ一つだけで、それ以外にないこと。「無二」の意味は、並ぶものがないという意味になります。同様の意味となる言葉を続けることによって、いかに特別なものであるか伝わるのではないでしょうか。尊敬の気持ちを込めて「彼は私にとって唯一無二の存在です」と使ってみてください。
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