地学地球理科

5分でわかる「地動説」地動説とはどんな説?その歴史も踏まえて歴史科学館職員がわかりやすく解説

よぉ、桜木建二だ。地球は地軸の回りを回転(自転)しながら太陽の回りを回って(公転)いる。これを地動説という。地動説では宇宙の中心は太陽としており、そのことから太陽中心説ともいわれている。

地動説の元が考えられたのは紀元前だ。しかし地動説が人々に知られるようになったのは1500年頃のこと。意外と最近のことだな。

今回は地動説がどのように生まれ人々に受け入れられたのかを勉強する。解説はたかはしふみかだ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

たかはし ふみか

ライター/たかはし ふみか

オススメなテスト勉強法はわからない用語の意味をしっかりまとめるという、疑問があれば即実験の科学大好き人間。高校は化学部、国立大学工学部化学系出身でカテキョウのバイトをしていた科学館職員。

地動説とは?天動説とは?

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地球から見ると、太陽や惑星が動いて見えます。しかし、実際に動いているのは地球です。これは乗り物をイメージするとわかりますね。動いている車の中では自分が動いているのに、まるで風景が後ろに動いているように見えます。

「地動説」とは地球が動く、という意味です。(また地動説では宇宙の中心が太陽としているため、「太陽中心説」とも呼ばれています。反対に太陽や他の惑星が動くという考え方を「天動説」と言うのです。実は天動説も地動説も生まれたのは紀元前のこと。しかし、偉大なアリストテレスが天動説を指示したことや宗教的な要因から地動説は受け入れられず、天動説が世界の常識となったと言われています。ただし、天動説と宗教の確執については諸説あるようです。

天動説についてはこちらの記事をどうぞ。

自転と公転

自転と公転

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地動説の歴史に入る前におさらいです。

コトバンクによると自転とは「天体がそれ自身の直径の一つを軸として回転すること」公転とは「惑星、衛星、伴星がそれぞれ太陽、惑星、主星のまわりを周期的に周回運動すること」とされています。地球をはじめとした天体は自転しながら太陽の周りを公転しているのです。

惑星によって自転や公転にかかる時間は大きく異なります。自転の速度で最も短い惑星は木星で9時間55分、最も長い惑星は金星の約117日です。一方公転の速度は最も短くて水星の約88日、最も長い海王星はなんと約165年もかかっています。

太陽系の惑星についてはこちらの記事を参考にしてくださいね。

地動説の歴史

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地動説の誕生

地動説の元となる考えが生まれたのは紀元前310から230年頃のことです。古代ギリシアの天文学者、サモスのアリスタルコスは宇宙の中心が太陽であると唱えました。人類で初めて唱えられた太陽中心説(地動説)ですが、その後プトレマイオスによって体系化された天動説の方が広く受け入れられたのです。アリスタルコスの著書、「太陽と月の大きさと距離について」によると太陽は動かず、その周囲を地球が回っているとされています。

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しかし、その少し前の紀元前4世紀に同じく古代ギリシアのエウドクソスは地球が宇宙の中心で、その回りを他の惑星が回っていると考えました。それをアリストテレスが発展させたのです。そして古代ローマの学者、クラウディオス・プトレマイオス(83年~168年)が著書「アルマゲスト」に宇宙の中心が地球であることをまとめました。

この天動説が世間に受け入れられ、以後長い間信じられたのです。

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