国語言葉の意味

【慣用句】「猫の額」の意味や使い方は?例文や類語を本の虫ライターが解説!

1.猫の額ほどしかない店内ですが、女子に人気のお店のようですね。

2.友人を招待できる広さではないし、庭なんて猫の額ほどしかないよ。

3.猫の額ほどの土地に家を建てたが、とても満足している。

「猫の額」は「狭さ」を表す慣用句です。そのため、一般的には「土地」に対して使われていると考えてよいでしょう。「猫の額ほどの庭」や「猫の額ほどの土地」など、「狭い」の代わりに使ってみてください。ただし、注意していただきたいのは、「うちの庭など猫の額ほどですから」と話しかけられた場合、安易に「そうですね」と返事をしてはいけません。あくまで相手は冗談のつもりで話していますから、そのような場合は「そんなことはないですよ」と否定するようにしてくださいね。

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「猫の額」は「猫額(びょうがく)」と略して使っても問題ない。昔は、現代と違って長屋が多く、住まいは本当に狭かったといえる。だからといって、狭いことはデメリットだけとは限らない。ミニマリストが流行っていたように、広ければ広いほど管理する時間もお金もかかるというものだ。「猫の額」ほどの庭だって、十分楽しむことは可能だ。「狭い」空間で存分に楽しんでいることがあるのなら、ぜひ「猫の額」を使ってみてくれ。

「猫の額」の類義語は?違いは?

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では、「猫の額」の類義語や違いをみていきましょう。

「弾丸黒子の地」

「弾丸黒子の地」は「だんがんこくしのち」と読みます。意味は「猫の額」と全く同じで、極めて狭い土地のこと。「弾丸黒子」は四字熟語で、非常に狭い土地のたとえとして使われています。そのため、「弾丸黒子の地」を略して「弾丸黒子」と表現しても問題ありません。

「弾丸」とは「銃の弾」のことではなく、中国で鳥を捕獲する際に使われる「弓のたま」のことを差しています。「黒子」とは「ほくろ」のこと。どちらもとても小さいものであることから、土地が狭いことを「弾丸黒子の地」と表現するようになりました。日本では「猫」でたとえましたが、中国では「弾丸」と「ほくろ」でたとえているのが面白いですね。

「立錐の地」

「立錐(りっすい)の地」は、現在はあまり使われる言葉ではありませんが、意味は「猫の額」と同じで極めて狭い土地のこと。四字熟語で「立錐之地」と表現することもあります。ほかにも「立錐の余地」と表現しても問題ありません。「錐(きり)」とは、物に穴を開ける工具のこと。学生の時に、図画工作の授業で使った経験がある方も多いのではないでしょうか。「立錐」とは、工具の「錐」が「突き立つ」様子のこと。要するに、錐がやっと立っていられるほど狭い土地だと表現していることになりますね。

ただし、ただ狭いだけでなく「わずかに空いた場所」という意味で使われることもあります。たとえば、花火大会で会場が大変混雑しており、観覧席も確保できなかったとしましょう。そのような場合に「立錐の地もないほどだ」と表現することができます。

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