「鼻息が荒い」の対義語は?
次に、「鼻息が荒い」の対義語についての説明です。積極的な姿勢が伝わることの対義語なので、消極的な意味合いの表現について見ていきましょう。
「逃げ腰になる」
「鼻息が荒い」の対義語には、「逃げ腰になる(にげごしになる)」があります。意味は、すぐにでも逃げ出しそうなようすのことや簡単に責任を逃れようとする態度のことを表す慣用句です。不安や恐怖などから逃れようとする場合にも使われますし、自分の利益を考えて逃れようとする場合もあります。
その時点で形勢が完全に不利であるとか、すでにどうしようもなくなっているのではなく、まだ努力の余地がある段階で逃げようとするニュアンスで使われることもがありますよ。
「弱音を吐く」
もう一つの対義語には、「弱音を吐く(よわねをはく)」があります。弱気なことや意気地のないことを言うという意味です。「弱音」は力のない物言いや意気地のない言葉のことなので、そういった言葉を口に出すことによって、周りに消極的な姿勢が伝わるという結果になります。
「弱音を吐く」は、何かに向けて取り組む前なのか途中なのかに関わらず使われる表現です。よく似た表現に「音を上げる(ねをあげる)」もありますが、こちらはやれるとこまでやった上で限界であるという場合によく使われます。
「a willing manner」
「鼻息が荒い」の英訳には、「a willing manner」があります。直訳すると「意欲的な態度」です。自発的な意味合いのある「willing」と様子や態度を表す「manner」を使っています。
その他、意欲的な意味合いがある「ambitious」を使うこともできますが、これだけだとその人のもともとの性質を表すように受け取られることもあるので、「behavior(振る舞い)」と組み合わせて平常ではなく今の状況に限ってという意味が伝わるようにするといいですね。
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