
3分で簡単にわかる「臨界点」!意味や例題・超臨界流体も理系院卒ライターがわかりやすく解説!
今回の記事は「臨界点」という概念の詳細について国立大学院で修士号(農学)を取得しているライターふくろう博士と一緒に解説していきます。

ライター/ふくろう博士
国立理系大学院で修士(農学)を取得し、現在は民間企業の研究職に従事している典型的な理系人間。「理系好きな学生を一人でも多く増やす」をキーワードにインターネットの世界で活躍中!自身のサイトでは大学生に役立つ情報を日々提供している。
臨界点を知るためには「物質の三態」を理解しよう!

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臨界点とはどういった意味の言葉なのでしょうか? なんとなくアニメや漫画で登場するような単語ですよね。 また、「怒りが臨界点を突破する」といった使い方をされる単語でもあり ます。一つ確認しておきたいのが、このような慣用句的な意味と科学的な意味での『臨界点』は全く異なる概念なので、そこを最初に理解していきたいですね。
科学的な意味での臨界点は、物質の三態と深く関連しています。難しく聞こえるかもしれませんが、簡単に言うと気体・固体・液体といった状態のことですね! まずは物質の三態についておさらいしていきましょう!
物質の三態とは?
そもそも、 液体や固体、液体などの状態はどのようにして区別されているのでしょうか? 一般的に、物質の状態はエネルギーと強い相関関係を持っていることが知られています。しかし、理系の教師が説明する 「固体の持つエネルギー量は小さく、気体の持つエネルギー量は大きい」といった説明を理解できなかった方も多いでしょう。
今回は、私たちにとって身近な存在である「水(H2O)」を例にとってわかりやすく解説していくので難しく考えずに読み進めてみてください!きっと直感的に理解できると思います。
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その1.固体ってどんな状態?

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冷凍庫の中に水道水を入れると、数時間もすると氷になっています。 固体の状態では、水分子はほとんど運動を停止した状態です。 しかし、完全に運動が停止されているわけではなくわずかに動いています。この振動による運動が0になった時を絶対零度といい、すべての物質はこれ以上低い温度にはなりません。
固体の状態は、人間の例で例えると「授業中の教室」にたとえることができます。生徒は机の前に固定されていますが、体を揺らしたりしゃべったりすることでわずかに振動している状態です。遊びたい盛りの生徒たちにとって、机の前で授業することは退屈でつまらない。この状態を科学的にはエネルギー量が低いと表現します。
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