この記事では「昨日の敵は今日の友」の英語表現について解説する。

この言葉の代表的な英訳は「Yesterday's enemies could be today's friends.」ですが、幅広い意味やニュアンスを理解すると英語でも使いこなせるシーンが増えるぞ。

個別指導塾で受験生の指導経験が豊富なライターさとみあゆを呼んです。一緒に「昨日の敵は今日の友」の英訳や使い方を見ていきます。

ライター/さとみあゆ

個別指導塾で多くの受験生を指導してきた経験を持つ。そのノウハウを駆使し、受験生だけでなく社会人にも「使える英語」を伝授する。

「昨日の敵は今日の友」の意味と使い方は?

「昨日の敵は今日の友」ということわざには、「敵」と「友」という相反する言葉が使われていますね。

それでは、「昨日の敵は今日の友」の意味と使い方をまずは見ていきましょう。

「昨日の敵は今日の友」の意味

「昨日の敵は今日の友」には、次のような意味があります。

昨日までは敵だった者たちでも、事情が変わって今日は味方同士になること。人の心や運命がうつろいやすく、あてにならないものであることのたとえ。昨日の友は今日の仇。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「昨日の敵は今日の友」

「昨日の敵は今日の友」の使い方・例文

このことわざは、日露戦争の際に日本の将軍が、降伏してきた敵将に礼節を重んじた態度で接したというエピソードから生まれたということです。状況が変われば敵だった相手と友情が芽生えることもあり得ます。また逆に、味方だった人と反目し合う関係になったりするということもありますね。

次に「昨日の敵は今日の友」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

1.政治の世界では、昨日の敵は今日の友などということは頻繁に起こり得る。
2.別々の中学に通っていたライバルと同じ高校に進学したためチームメイトになった。まさに昨日の敵は今日の友という感じだ。

\次のページで「「昨日の敵は今日の友」の英語での表現は?」を解説!/

「昨日の敵は今日の友」の英語での表現は?

image by iStockphoto

日本語の意味と使い方を復習したところで、いよいよ英語での表現を見ていきましょう。

「昨日の敵は今日の友」は、英語圏ではどのように表現するのでしょうか。

「昨日の敵は今日の友」の英語表現

「昨日の敵は今日の友」を英語で「Yesterday's enemies could be today's friends.」ということができます

「enemies」は「enemy」の複数形で、意味は「敵」。「could」 は、この場合は推量を表し「~になり得る」「おそらく~だろう」という意味です。つまり「Yesterday's enemies could be today's friends.」は、「昨日の敵は、今日の友にもなり得る」というように訳すことができます。

もっと単純に「Yesterday's enemy is today's friend.」と言う場合もありますが、「そういう可能性もある」という推量のニュアンスが入っている方が日本語の意味に近いかもしれません。

1.He used to be my rival. But now, he is one of my good friends.
彼は以前私のライバルだった。しかし今では、仲の良い友達の一人だ。
You mean ”Yesterday's enemies could be today's friends"
「昨日の敵は今日の友」という意味だね。

2.As the saying goes, "Yesterday's enemy is today's friend." we made up with her.
「昨日の敵は今日の友」ということわざの通り、私たちは彼女と仲直りした。

「Yesterday's enemies could be today's friends.」と似たような英語表現・フレーズは?

最後に英語で使われる同じような意味を持つ表現を見ていきましょう。

「昨日の敵は今日の友」は、「昨日の友は今日の仇」や「昨日の友は今日の敵」など、「友」と「敵」「仇」の位置が反対になっている場合もあります。少し言い回[しが違うだけで、状況に応じて立場が変化するという意味は同じです。

似た表現その1「A friend today may turn against you tomorrow.」

「A friend today may turn against you tomorrow.」を使っても、同じような意味を表現することができます

「turn against」は「敵対する」「敵に回る」などの意味を持つ熟語です。つまり「A friend today may turn against you tomorrow.」は、「今日の友は、明日にはあなたの敵に回ることもある」と訳すことができます。

「tomorrow」が使われている点や、「敵が友になる」ではなく「友が敵になる」という点などが「Yesterday's enemies could be today's friends.」とは異なりますが、言っている内容は似ていますね。

\次のページで「「昨日の敵は今日の友」を英語で言ってみよう」を解説!/

1.It is said that a friend today may turn against you tomorrow.
「今日の友は明日には敵対するかもしれない」と言われている。

2.I had an argument with my friend.
友だちと口論になったんだ。
A friend today may turn against you tomorrow.
今日の友は明日の敵になるかもしれないね。

「昨日の敵は今日の友」を英語で言ってみよう

この記事では「昨日の敵は今日の友」の意味・使い方・英訳を説明しました。あまり日常会話では使わないかもしれませんが、移ろいやすい人の心を表すことができることわざです。「敵」「友」「昨日」「今日」などの位置がわかりにくく、日本語にも英語にも少しずつ違う言い回しの表現が複数存在します。「Yesterday's enemy may be your friend today.」や「Friends of today may be enemies tomorrow.」などということもありますよ。

英語の勉強には洋楽の和訳サイトもおすすめです。
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英訳英語

【英語】「昨日の敵は今日の友」は英語でどう表現する?英訳や使い方・事例を専門家がわかりやすく解説!

「昨日の敵は今日の友」の英語での表現は?

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日本語の意味と使い方を復習したところで、いよいよ英語での表現を見ていきましょう。

「昨日の敵は今日の友」は、英語圏ではどのように表現するのでしょうか。

「昨日の敵は今日の友」の英語表現

「昨日の敵は今日の友」を英語で「Yesterday’s enemies could be today’s friends.」ということができます

「enemies」は「enemy」の複数形で、意味は「敵」。「could」 は、この場合は推量を表し「~になり得る」「おそらく~だろう」という意味です。つまり「Yesterday’s enemies could be today’s friends.」は、「昨日の敵は、今日の友にもなり得る」というように訳すことができます。

もっと単純に「Yesterday’s enemy is today’s friend.」と言う場合もありますが、「そういう可能性もある」という推量のニュアンスが入っている方が日本語の意味に近いかもしれません。

1.He used to be my rival. But now, he is one of my good friends.
彼は以前私のライバルだった。しかし今では、仲の良い友達の一人だ。
You mean ”Yesterday’s enemies could be today’s friends”
「昨日の敵は今日の友」という意味だね。

2.As the saying goes, “Yesterday’s enemy is today’s friend.” we made up with her.
「昨日の敵は今日の友」ということわざの通り、私たちは彼女と仲直りした。

「Yesterday’s enemies could be today’s friends.」と似たような英語表現・フレーズは?

最後に英語で使われる同じような意味を持つ表現を見ていきましょう。

「昨日の敵は今日の友」は、「昨日の友は今日の仇」や「昨日の友は今日の敵」など、「友」と「敵」「仇」の位置が反対になっている場合もあります。少し言い回[しが違うだけで、状況に応じて立場が変化するという意味は同じです。

似た表現その1「A friend today may turn against you tomorrow.」

「A friend today may turn against you tomorrow.」を使っても、同じような意味を表現することができます

「turn against」は「敵対する」「敵に回る」などの意味を持つ熟語です。つまり「A friend today may turn against you tomorrow.」は、「今日の友は、明日にはあなたの敵に回ることもある」と訳すことができます。

「tomorrow」が使われている点や、「敵が友になる」ではなく「友が敵になる」という点などが「Yesterday’s enemies could be today’s friends.」とは異なりますが、言っている内容は似ていますね。

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