「暖簾に腕押し」
もう一つの類義語には、「暖簾に腕押し(のれんにうでおし)」があります。手応えや張り合いがないという意味です。暖簾はゆるやかな風でも動くぐらいなので、腕で押してもまったく手応えが感じられないということから、張り合いがないという意味を表しています。
手応えがないということはやっても無駄であるということでもあるので、無駄であるという「犬に論語」とは類義語と言えますね。この種の類義語には「糠に釘(ぬかにくぎ)」もあります。
「犬に論語」の対義語は?
次に、「犬に論語」の対義語についての説明です。「犬に論語」は無駄であるということですから、その反対の意味を表す表現について一緒に見ていきましょう。
「打てば響く」
「犬に論語」の対義語には、「打てば響く(うてばひびく)」があります。すぐに反応することや早く効果が現れるという意味です。打てばすぐに音が鳴り響くような太鼓や鐘などのイメージがもとになっています。
何かをしたり言ったりしたところ、無駄になるどころかすぐに反応や効果があらわれるということなので、「犬に論語」の対義語と言えますね。
「一を聞いて十を知る」
もう一つの対義語には、「一を聞いて十を知る(いちをきいてじゅうをしる)」があります。意味は、物ごとの一部を聞いただけで全てを理解できるということです。理解が速いことや賢明で察しがよいということを表しています。
頭の回転が速いということもありますが、十分な知識や経験があってこそ話が結びついたり展開していくので、総合的な知識や教養を持ち合わせてこそ「一を聞いて十を知る」ことができるのですね。
「犬に論語」の英訳は?
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最後に、「犬に論語」の英訳についての説明です。日本語の漢字や文字そのものよりも大切ではありますが、意味合いが近いということに注目して英語訳を見ていきましょう。
「wasting one’s breath」
「犬に論語」の英訳には、「wasting one’s breath」があります。直訳すると「言葉を無駄にすること」です。「breath」は「息」を表しますが、言葉を発するときは息が漏れることから、何らかをしゃべっているということになります。
その他の意味が近い表現は、「words are wasted(何を言っても無駄である)」です。対象となる人がいれば、「Words are wasted on her」と後ろに「on + 人」を付け加えて使うことができます。
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