国語言葉の意味

【慣用句】「矢面に立つ」の意味や使い方は?例文や類語を本の虫ライターがわかりやすく解説!

「非難を浴びる」

矢面に立ったならば、「非難を浴びる」ことは避けられないでしょう。「非難を浴びる」の「浴びる」は、感情的な発言や質問を続けて受けるという意味。「非難」とは、人の欠点や過失を責めることでしたよね。「非難を浴びる」は文字通り、相手の言葉を休む暇なく受け止め続ける状況を差します。

記者会見などで罵声が飛び交い、責任者が過失を責められ続けている状況を「非難を浴びた」などと表現するとよいでしょう。誰か非難を浴びているならば、なにか問題を起こした、もしくは過ちを犯した可能性があります。ニュースで「非難を浴びる」という言葉を見かけたら、ぜひ内容に注目してみてください。

「矢面に立つ」の対義語は?

「矢面に立つ」の意味は「抗議や避難を受ける立場に立つこと」でした。反対の意味となると、そのような立場を「避ける」となるはずです。そこで今回は、責任から「逃れる」もしくは「隠れる」といった意味合いで「矢面に立つ」の対義語をみていきましょう。

「矛先をかわす」

「矛先」とは、「矛」と呼ばれる刃物の先端のこと。矛先を向けるということは、敵を「攻撃している」ということになりますね。そのような様子から転じて、「矛先」は「攻撃」もしくは「攻撃の方向」を差すようになりました。「矛先をかわす」とは、非難や抗議などから逃れること。問い詰められていたとしても、上手く反論して攻撃を避ける様子を想像するとよいでしょう。

ちなみに、「矛先」は「攻撃」という意味であることから、その他にも様々な場面で使われています。たとえば、攻撃することを「矛先を向ける」といいますし、抗議などの勢いが弱まることを「矛先が鈍る」と表現してもよいでしょう。抗議を上手に論破する人をみかけたら「矛先をかわす」を使ってみてください。

「雲隠れ」

「雲隠(くもがく)れ」には、3つの意味があります。まず1つ目は文字通り、雲の中に隠れること。2つ目は、高貴な人が亡くなること。3つ目の意味は、行方をくらますことです。そのため、責任者が「雲隠れ」してしまったら大変ですよね。代理で誰かが矢面に立たなければいけなくなるでしょう。

言葉の並びからして、美しい自然風景を思い浮かべるかもしれませんが、「雲隠れ」という行動は感心できるものでありません。「雲隠れしている」と言われているならば、「責任逃れをしている」と言われているようなものです。自己の責任であるならば、「雲隠れ」だけは避けるべきでしょうね。

「矢面に立つ」の英訳は?

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では、「矢面に立つ」を英語訳すると、どのような表現があるのでしょうか。

「bear the brunt of」

「bear」という単語は「クマ」を差しているわけではありません。「bear」は「出産」という意味のほかに、「抱く」や「耐える」という意味もあります。「brunt」は「矛先」という意味であり、つまり「攻撃」を差しているといえますね。「bear the brunt of~」で「~の矢面に立つ」として使うことができるでしょう。たとえば「He has borne the  brunt of criticism」といえば「彼は批判の矢面に立っている」と伝えることができます。

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