アルビノを含む遺伝子疾患治療への道
これまで説明してきたように、同じ白色の個体でも、環境に適合し生き延びるために進化の過程で受け継いだ白変種。逆に自然界で生きる上で困難を抱えるアルビノ。脊椎(セキツイ)動物であれば確率は低いですが生まれる可能性はあります。白い個体である同じ脊椎動物なのでヒトもそうです。肌の色で区別された、黒人、白人、私たちアジア人のような黄色人種。ヒトのアルビノは白人よりもずっと色素が薄いのです。
日本では眼皮膚白皮症として難病に指定されています。現在、治療法はありません。アルビノ以外にも難病に指定されている遺伝子疾患は存在します。様々な生物のフルゲノム解析が進む中、まだわかっていない遺伝子の謎が解けると治療法が見つかる可能性がありますよ。現在、未来の進行形の科学の力に期待することとしましょう。