国語言葉の意味

【慣用句】「お鉢が回る」の意味や使い方は?例文や類語を元予備校講師が解説!

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事では「お鉢が回る」について解説する。

端的に言えば「お鉢が回る」の意味は「順番がくること」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

教師や講師としても教えることに関わってきた「やぎしち」を呼んだ。一緒に「お鉢が回る」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/やぎしち

雑学からビジネス文章まで手掛ける現役ライター。
国語の中学・高校教諭の資格も持ち、予備校講師の経験も。言葉を大切にした文章を心掛けている。

「お鉢が回る」の意味や語源・使い方まとめ

image by iStockphoto

それでは早速「お鉢(おはち)が回る」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「お鉢が回る」の意味は?

「お鉢が回る」には、次のような意味があります。

《人の多い食事の席で、飯びつが回って自分の所へやってくる意から》順番が回ってくる。「とうとう世話役の―・ってきた」

出典:デジタル大辞泉(小学館)「御鉢が回る」

この言葉は「順番が来る」という意味の慣用表現です。動作を表すことが多いため「お鉢が回って来る・回って来た」という言い方をすることも多くあります。

辞書によっては、「厄介ごとを押し付けられる」という悪いニュアンスで紹介されているものもありました。ただ、もともとの意味は「ご飯を入れる飯櫃(めしびつ)が、ようやく自分のところにも来た」ということで、ありがたい意味合いの言葉です。詳しくは次の語源の項で確認してみてくださいね。

現在は良い悪いどちらの意味でも使われるようですので、読解問題などで見かけた場合は、しっかりとその意味を捉えるようにしましょう。

「お鉢が回る」の語源は?

次に「お鉢が回る」の語源を確認しておきましょう。「お鉢」とは先に述べた通り「飯櫃」のこと。時代劇や少し昔を舞台にした映像作品などで、木の桶のようなものにご飯を入れているのを見たことはありませんか?それが飯櫃、またお鉢などと言われるものです。

現代では炊飯器があるため、想像しにくいかもしれません。そのように炊いたご飯を保存している時代もあったのです。興味のある人はぜひ画像検索などもしてみてください。

その「お鉢」が、大人数で食事をしていると順番にご飯をよそうため、なかなか「回って」こないのです。こんな状況から「お鉢が回って」きた、と言うようになったのですね。これが転じて、ご飯に限らず、順番が来ることや何かを任されることについても使われるようになりました。

ここから考えても「やっときた」という嬉しい意味合いの言葉ではないでしょうか?もしかしたら、その役が責任が重かったり、本当はやりたくなかったりして、皮肉で言ううちにマイナスの使われ方もするようになったのかもしれませんね。

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