国語言葉の意味

【慣用句】「痺れを切らす」の意味や使い方は?例文や類語を本の虫ライターがわかりやすく解説!

1.宅配が来ないことに痺れを切らして、お店に連絡をした。

2.いい加減な対応に、痺れを切らす人もでてくるだろう。

3.痺れを切らした上司は、上層部に直談判していた。

「痺れを切らす」は、長時間待たされたことで、我慢できなくなった様子を表す慣用句です。そのため、何に対して痺れを切らしたのか、状況や相手の説明を付け加えて使うとよいでしょう。たとえば、友人と待ち合わせをしていたとします。ところが、約束の時間になっても友人が現れる気配がありません。もうすぐ楽しみにしていた演劇が始まってしまいます。そのような状況を「友人が来ないので、痺れを切らして会場入りした」などと表現するとよいでしょう。

ほかにも、ニュースなどでは「警告」として使われることもあります。たとえば、多くの人々を巻き込むような大規模な問題があったとしましょう。早く解決しなければ、さらに悲惨な結果が待っているかもしれません。そのような場合に「人々が痺れを切らす前に、解決策を提示すべきだ」と表現することができます。我慢の限界に達した時に「痺れを切らす」を使ってみてください。

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痺れを切らす」は、よくスポーツでも使われる。たとえば、試合で不利な状態に追い込まれているにも関わらず、監督は指示を出す気配がない。「選手は痺れを切らして攻めに転じた」などと表現することができる。「痺れを切らす」を使う時は、必ず次の行動が伴うものだ。十分我慢したのだとアピールするためにも「痺れを切らす」を使ってみてくれ。

「痺れを切らす」の類義語は?違いは?

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では、「痺れを切らす」の類義語や違いをみていきましょう。

「堪忍袋の緒が切れる」

「堪忍袋(かんにんぶくろ)」とは、我慢の限界を袋にたとえたもの。「緒」は「ひも」を差しています。「堪忍袋の緒が切れる」の意味は、もうこれ以上我慢できずに、怒りが爆発してしまうこと。ひもが切れたことにより、パンパンに膨れ上がった袋から、怒りが溢れ出す様子を想像するとよいでしょう。

注意していただきたいのは、「堪忍袋の緒が切れる」は、あくまで怒りに対してのみだということ。どうしても許せないという状況に陥った時に、「とうとう堪忍袋の緒が切れた」と表現することができます。また、よくある間違いで「緒」を「尾」と書いてしまうようですね。「尾」では「ひも」という意味になりません。誤用しようないように注意してください。

「業を煮やす」

「業(ごう)を煮やす」の意味は、自分の思うように物事が進行せず、腹を立てること。「業」とは「業腹(ごうはら)」を略したもので、非常に腹が立つという意味。そのような怒りをグツグツと煮込んでしまうわけです。「煮やす」で、怒りの気持ちが激しくなっている様子を表しているといえますね。

怒りの度合いは違うものの、「業を煮やす」は「痺れを切らす」と同様の使い方ができます。たとえば、打ち合わせで担当者の対応が悪かったとしましょう。最初は我慢していましたが、このままでは話が先に進みません。そのような場合に「担当者の対応に業を煮やして、上司と直接交渉することにした」などと表現することができます。

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