日本史

5分でわかる「仏教」始まりは?どんな教え?どうやって日本に伝来した?歴史オタクがわかりやすく解説

no-img2″>
 <figcaption class=桜木建二

シャーキヤ国の王子ガウタマ・シッダールダによって開かれた仏教は、シルクロードを中心に広がっていくことになる。その起源は紀元前450年のインドにまでさかのぼるんだが、ここでいう「紀元」というのはキリストの誕生した年を始点としたものだ。つまり、仏教はキリスト教よりも早く生まれていたんだな。

2.お釈迦様の教え

image by PIXTA / 67394843

仏教の世界観と目的

仏教の世界の大きな枠に「輪廻」というシステムがありました。「輪廻」はこの世に生きるすべてのいのちが何度も転生を繰り返すことです。そして、その転生の先は「六道」という六つの世界に分かれていました。

上から天人の住む「天道」、人間の「人間道」、阿修羅たちが住み、争いの絶えない「修羅道」、動物の「畜生道」、常に空腹に苛まれ苦しむ「餓鬼道」、そして「地獄道」です。下にいくにつれてどんどん世界の苦しみのレベルが上がっていく仕組みになっています。

すべての生き物は無限にある前世と今世で背負った業によって、この六つの世界から次の転生先を決められました。平たく言うと、悪い事や不道徳なことをすると、次は下の世界に生まれ変わるということですね。

一番上で苦しみのないとされる「天道」ですが、そこの住人の天人でもやっぱり長い寿命の果てには死んでしまうので、まったく苦しみがないわけではありません。それに、悟りを開いたガウタマ・シッダールダ(以下、お釈迦様)には遠く及ばないのです。

「輪廻」がある限り、いのちは転生し続け、何度も苦しみを味わい続けます。しかし、実は、この「輪廻」から抜け出す唯一の方法がありました。それは「悟り」を開くことです。「悟り」を開き、心の迷いが解けて世界の真理を会得することで「解脱」する、つまり、「輪廻」からいのちが解放されるのでした。

人間の抱える苦しみと煩悩

お釈迦様が悟りに至る道筋を説明するために最初に説いたとされる四つの真理を「四諦」といいます。「四諦」の内容は「苦諦」「集諦」「滅諦」「道諦」という四つの真理です。

最初の「苦諦」は、人間が自分でさえも思い通りにならない「四苦(出生、老い、病気、死)」に、日常的に経験する四つの苦しみ(愛する対象と別れる苦しみ「愛別離苦」、憎む対象に出会う苦しみ「怨憎会苦」、求めても得られない苦しみ「求不得苦」、肉体と精神が思うようにならない苦しみ「五蘊盛苦」)を加えた「四苦八苦」と細かく分類されています。お釈迦様はこの「四苦八苦」こそが人間が抱えている「煩悩」の原因だと考えました。

この煩悩の結果として苦しみが生まれているという真実が「集諦」です。そして、苦しみの因果から離れ、悟りにいたることを「滅諦」。「滅諦」を実現するための実践が「道諦」です。「道諦」には八つの正しい道(八正道)があります。

八正道を実践し、輪廻から解脱することが、お釈迦様の教えの根本なのです。

no-img2″>
 <figcaption class=桜木建二

お釈迦様は人々が老いや病、死に苦しんでいるのを見たのをきっかけに出家を決意した。だから、お釈迦様が最初に説いたのが、苦しみからどうやって解放されるか、だったんだな。そして、その方法が「悟り」で、人は悟ることによって無限に続く輪廻から解脱できるようになるんだ。

3.仏教の日本への伝来

image by PIXTA / 61394557

次のページを読む
1 2 3
Share:
riri_ririco