理科生物学

5分で分かる「消化」と「吸収」三代栄養素の消化・吸収についても東大生物学科卒が分かりやすく解説

小腸の消化酵素によるタンパク質の消化と吸収

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胃液、膵液の順で作用を受けたタンパク質は、最終的に小腸の消化酵素によって単体のアミノ酸にまで分解されます。

炭水化物の時と同様に、小腸の壁にある絨毛からは小さな分子しか吸収できないため、このように多数のステップを踏んでタンパク質をアミノ酸へと変化させていく必要があるというわけです。

タンパク質は、胃液や膵液によってアミノ酸に分解され、炭水化物同様に小腸の絨毛から吸収されましたね。

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タンパク質は、胃液膵液小腸の消化酵素の順に作用を受けることで、最終的にアミノ酸まで分解されていくようだな。

炭水化物の消化に必要な酵素と合わせて覚えるようにしよう。

脂質の消化・吸収

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炭水化物、タンパク質ときて、最後は脂質の消化・吸収について解説します。

脂質の消化・吸収は他の2つの栄養素とはやや趣が異なるため、しっかりと理解しましょう。

胆汁酸による乳化

脂質は炭水化物やタンパク質と異なり、唾液や胃液の作用を受けません。

食事から取り込まれた脂質は、小腸において、胆嚢から分泌される胆汁酸と反応して乳化されます。乳化とは、水と油が細かく混ざり合った状態のことで、これにより脂質はこの先の工程で分解されやすくなるというわけです。

膵液による消化と吸収

乳化されて分解の準備のできた脂質は、膵液に含まれるリパーゼによってモノアシルグリセロール2分子の脂肪酸に分解されます。炭水化物やタンパク質同様に、大きな分子のままでは小腸の絨毛を通過できないため、このようにして小さな分子へと変化させる必要があるというわけです。

小腸で吸収されたモノアシルグリセロールと脂肪酸は、その後、再び結合し、元の脂質であるトリアシルグリセロールへと戻り、エネルギーとして体内で利用されたり、脂肪として蓄積されたりします。

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