
端的に言えば「他人の空似」の意味は「他人と偶然似ていること」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
年間60冊以上本を読み込んでいるヤマゾーを呼んです。一緒に「他人の空似」の意味や例文、類語などを見ていきます。
ライター/ヤマゾー
ビジネス本を中心に毎年60冊読破。本を通じて心に響く生きた日本語を学ぶ。誰にでも分かりやすい説明で慣用句を解説していく。
「他人の空似」の意味は?
「他人の空似」には、次のような意味があります。
血筋のつながっていない者が偶然によく似ていること。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「他人の空似」
「空似(そらに)」とは、血の繋がりもないのに、顔つきなどがよく似ていること。血筋が繋がっていないにも関わらず、偶然にも容姿が似ていることを「他人の空似」と表現するようになりました。そのため、見た目そっくりの双子を「他人の空似」とはいいません。あくまで、血が繋がっていないのに似ているという点がポイントになります。
ほかにも、「他人の猿似」と表現しても問題ありません。「猿似(さるに)」とは、血縁関係がないのに、容姿が似ていること。「空似」と全く同じ意味なので、同じ使い方をしても問題ないでしょう。ただし、意味を知らない人からすれば、「他人の猿似」は誤解を生んでしまうかもしれません。日常で使うならば「他人の空似」をお勧めします。
「他人の空似」の使い方・例文
「他人の空似」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
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