
「To declare impressively」
「大見得を切る」のもうひとつの意味は「自信を持って大げさな言動をとる」であり、「大げさに言動をとる」とは、言い換えると「たからかに表明する」ということです。
これにピッタリとくる英単語のひとつが「declare」(dɪkléɚ)という動詞ですね。「declare」は一般的には、「宣言する」「公表する」「意思表示する」などと訳されています。「declare」の名詞は「Declaration」(dèkləréɪʃən)で、「アメリカの独立宣言」は、「United States Declaration of Independence」と言うのです。
「declare」だけでは、「どのように表明しているのかの様子が伝わらない」ため、例えば「impressively」(ɪmprɛsɪvli)(印象に残るような)をつけ加えて、「To declare impressively」とすると、「印象に残るような意思表示をする」となり、かなり「大見得を切る」に近い表現になりますね。
「自信に満ちた意思表示」としたい場合には、「proudly」(prάʊdli)を副詞に持ってきて「To declare proudly」とすればよいのです。
「大見得を切る」を使いこなそう
ここまで、「大見得を切る」の意味や使い方について見てきました。「大見得」は歌舞伎の中の演技のひとつで場面が最高潮に達したときに役者が立ち止まってポーズをとり、目の位置を工夫する熟練の技(わざ)のことでしたが、現在では、「大げさな言動をしたり、出来もしないことを出来るように言う」という意味で使われています。
昔は、「オタク」というと「ネクラ」で「生気のない」人たちの代表でしたが、今ではパソコンやスマホの発達により、気軽に仲間を作れるようになったためなのか、マイナーな趣味でも胸を張って堂々と言える世の中になったような気がしますよね。街角で行われる「オタク」のインタビューを見ていても表情は明るく、多くの人が笑顔で答えている気がします。自分の好きな物や好きなことを人前で率直に語れる社会やそれをキチンと理解してくれる社会は素晴らしいと思いますが、みなさんはどう思いますか?