「杯を交わす」の使い方・例文
「杯を交わす」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.久しぶりだな。今日の同窓会ではみんな集まっているし、この会の後、昔よく通っていたメニュー豊富なボヘミアンバーへ行って杯を交わして旧交をあたためよう。
2.後に三国志の英雄と呼ばれるようになった劉備(りゅうび)、関羽(かんう)、張飛(ちょうひ)の三人は、意気投合し出会ってから間もなく、お互い別々の日に生まれたが、同じ日に死のうと誓い合ったのち、義兄弟の契り(ちぎり)を結び杯を交わしました。
3.さきほど、貴社と弊社は技術提携(ぎじゅつていけい)の締結を無事に結びました。これまでの両社の履歴を振り返るとお互いが競合相手だったかもしれません。しかし、今日からはあなた方と私たちは同じ船にあいのりして一緒に進んでいくのです。競争は昨日までで終わりノーサイドとなりました。それでは、グラスを持って皆さん、お立ちください。両社の今後の発展を祈念して、杯を交わして、乾杯しましょう。
「杯を交わす」は今も昔と変わらず硬い約束を交わす際には相手方と一緒にお酒を飲むという習慣があるのです。
「酒を酌み交わす」
「酒を酌み交わす」(さけをくみかわす)も「杯を交わす」と同様に「相手と酒をつぎ合い一緒に酒を飲む」という意味です。樽酒(たるざけ)から柄杓(ひしゃく)で酒を酌んで升(ます)に入れて親しく飲み語ったり、中国のドラマで言えば、カメから柄杓で酒を酌んでそのまま柄杓で飲む場面もお馴染みのことですよね。
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