
「忸怩たる思い」:反省し、深く恥じ入る思い
「忸怩たる思い(じくじたるおもい)」は、「反省し、深く恥じ入る思い」という意味の表現です。「忸怩(じくじ)」は「反省して深く恥じ入るさま」という意味を表します。
「とても恥ずかしく思う」というニュアンスは「穴があったら入りたい」と同じですが、「忸怩たる思い」には「反省して」というニュアンスが加わるのが「穴があったら入りたい」との違いです。また、「忸怩たる思い」もフランクな話し言葉としては使われず、公的な文書や公の場での会見など、堅い場面で使用されます。
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「身の置き所がない」:(恥ずかしさなどによって)その場にいづらい
「身の置き所がない」は「(恥ずかしさなどによって)その場にいづらい」という意味の表現です。「置き所」は「居場所」という意味を表します。
「穴があったら入りたい」との違いは、「その場にいづらい」理由が恥ずかしさだけに限られない点です。例えば、同窓会に行ったのに親しい友達が誰もいなかった場合や、イベントに出席したら参加者が全員自分よりはるかに年上の人たちだらけだった場合…など、「その場にいづらい」理由は様々ですね。
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「穴があったら入りたい」の英語表現は?

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次に、「穴があったら入りたい」の英語表現を見ていきましょう。英語にもほぼ同じニュアンスを表す慣用表現がありますが、日本語の「穴があったら入りたい」とは使われている単語が違うようです。
「I’m so embarrassed that I wish the earth would swallow me up」
「I’m so embarrassed that I wish the earth would swallow me up」は、「恥ずかしすぎて地球が飲み込んでくれたらいいのに」という意味の表現です。「I’m so embarrassed」が「とても恥ずかしい」という意味を表し、「I wish the earth would swallow me up」が「地球が飲み込んでくれたらいいのに」という意味を表します。意味やニュアンスも「穴があったら入りたい」と同じです。
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