理科生物学

5分で分かる「筋組織」種類や特徴は?骨格筋・心筋・平滑筋とは?東大生物学科卒が分かりやすく解説

平滑筋の機能

平滑筋の主な機能は、内臓の活動にあります。食べたものを消化していく過程では、より先の消化器官へ食べたものを送り出す必要がありますが、この蠕動(ぜんどう)運動の要となるのが平滑筋です。1日を通して常に消化器官は活動しているため、平滑筋の特徴である疲労に強いという点が重要となります。

消化器官以外の臓器の壁を構成する役割も平滑筋は持ちますが、これは具体的な機能というよりは、その構造の材料となっているという認識が正しいでしょう。

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平滑筋は骨格筋や心筋と違って縞模様の構造を持たないことが特徴だったな。

また、収縮力は弱いものの、疲労に強い性質を持っていて、そのために1日を通しての消化器官の活動に適しているという点は覚えておくといいぞ。

それぞれの筋組織の特徴の復習

それぞれの筋組織の特徴の復習

image by Study-Z編集部

3種の筋組織の解説を一通り終えましたので、簡単にその内容を復習しましょう。

骨格筋 → 縞状構造あり、随意運動可、強い力発揮、疲れやすい

心筋 → 縞状構造あり、随意運動不可、強い力発揮、疲れにくい

平滑筋 → 縞状構造なし、随意運動不可、弱い力発揮、疲れにくい

それぞれの筋組織は、それぞれが存在する場所や機能に適した特徴を有していることがご理解いただけたかと思います。

骨格筋は常に動き続ける必要がないため、強い力発揮ができるものの、その持続力は弱いということが特徴でした。

心筋は、全身に血液を送るというポンプとしての機能があるため、力強い力発揮に加えて、持久力も要求されます。心臓という器官の機能を考えると、心筋という筋組織についても理解がしやすいのではないかと思いました。

平滑筋は内臓の壁を作る筋肉でした。内臓と一括りにしてしまうと見落としがちですが、血管や気管支の壁を構成していることもよく覚えておく必要があります。また、1日中活動することが要求される筋肉ですので、疲れにくいという性質を持つことが重要でした。この辺りをまとめて理解しておくと良いでしょう。

筋組織にはそれぞれにふさわしい特徴と機能が存在する

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今回の記事では、骨格筋・心筋・平滑筋の3種の筋組織について解説しました。

今回は筋組織の全体像について掴んでいただきたかったので割愛いたしましたが、骨格筋の中でも持久力の強いものや弱いものが存在したり、骨格筋や平滑筋は再生が可能であるものの、心筋は一度壊れると再生しなかったりするなど、さらに詳細な情報も存在します。興味のある方は、是非調べてみてくださいね。

イラスト使用元:いらすとや

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