理科生物学

5分で分かる「筋組織」種類や特徴は?骨格筋・心筋・平滑筋とは?東大生物学科卒が分かりやすく解説

心筋について

image by iStockphoto

骨格筋に続き、心臓を構成する心筋について見ていきましょう。

心筋の特徴

心筋は骨格筋と似た性質を持っている筋組織です。骨格筋が組織に縞模様を持つ横紋筋に分類されたのと同様に、心筋も縞模様を持つために横紋筋に分類されます。

骨格筋と異なるのは、骨格筋が1つの細胞にたくさんの核が存在する構造であるのに対し、心筋は1つの細胞に1つの核しか持たない点です。これにより心筋は単核細胞と呼ばれます。

また、心筋は自分の意思では動かせない不随意筋です。骨格筋が随意筋であったことと対応させて理解すると良いでしょう。

心筋の機能

心筋の機能は、その名称の通りで、心臓を動かすことにあります。

全身に血液を循環させるには強い力が必要となるため、横紋筋(迅速かつ強力な力発揮ができる)で構成されることは非常に好都合です。骨格筋と異なる点として、心筋は疲労に非常に強い点が挙げられます。心臓は24時間動き続ける必要があるため、力強さに加えて持久力も必要となるわけですね。

更に詳細を挙げると、心筋の中には、心臓を拍動させる信号を電気刺激として生み出す特殊心筋というものも存在します。この信号が心筋内を伝導することで、心筋全体の強調した拍動が生まれるというわけです。

no-img2″>
 <figcaption class=桜木建二

心筋の特徴は、骨格筋のような横紋筋からなる点と、自分の意思では動かせない不随意筋であることだったな。また、心筋は1つの細胞に1つの核しか持たない単核細胞である点が、多核細胞である骨格筋との違いであることも覚えておくといいぞ。

全身への血液循環を24時間続ける心肺機能が維持されているのは、心筋が力強くかつ持久力を持つからだということも復習しておこう。

平滑筋について

image by iStockphoto

最後は内臓の壁を構成する平滑筋の紹介となります。

平滑筋の特徴

平滑筋は主として内臓の壁を構成する筋組織で、消化管血管壁気管支壁などを構成します。

平滑筋には、骨格筋に存在した縞模様が存在せず、そのため、骨格筋のように強い力発揮を行うことはできません。しかしながら、平滑筋は収縮力は低いものの、疲労せずに長時間動き続けることができるという特徴があります。これにより、1日を通じて内臓の活動リズムを調整し続けることが可能になるというわけです。

また、平滑筋は自分の意思で動かすことはできないため、心筋と同様に不随意筋に分類されます。

次のページを読む
1 2 3
Share: