「膝を打つ」の対義語は?
「膝を打つ」とは「感心した時などに膝をたたく動作のこと」でした。相手の話に反応しているわけですから、反対の意味となると「反応しない」となるはずです。そこで今回は、「張り合いがない」や「手応えがない」といった意味合いで「膝を打つ」の対義語をみていきましょう。
「暖簾に腕押し」
「暖簾(のれん)に腕押し」の意味は、手応えがないこと。「暖簾」といえば、店の出入り口にかけておく布のことですよね。「暖簾」相手に「腕押し(腕相撲)」をしたところで、手応えなどありません。そのような様子から転じて、何をやっても手応えがない、もしくは張り合いがないことを「暖簾に腕押し」とたとえるようになりました。
たとえば、アドバイスとして相手のために懸命に話をしたとしましょう。「膝を打って」くれるならまだしも、「暖簾に腕押し」で終わったら寂しいのではないでしょうか。自分のことを思って話してくれる相手には、ある程度のリアクションはとるようにしましょう。
「糠に釘」
「糠(ぬか)に釘」は「暖簾に腕押し」の類語になります。意味は、手応えがなく、効き目が全くないこと。実際に「糠」を触ったことがある人ならば想像しやすいかと思いますが、「糠」は粘土のように柔らかいもの。よく漬物を仕込む際に使われる原料になります。「糠」はとても柔らかいため、硬い釘を打っても飲み込まれるだけ。打っても意味がない様子から転じて、手応えがないことを「糠に釘」とたとえるようになりました。省略して「糠釘(ぬかくぎ)」と表現しても問題ありません。
「糠に釘」が使われる場面としては、いくらアドバイスや意見を言っても「効果のない」時に用いられます。たとえば、失敗しないようにいくら注意しても「糠に釘」となれば、相手に言葉が響いていないことになりますね。
「slap one’s knee」
「slap」は「ピシャッと打つ」という意味。「knee」は「膝」という意味になります。「slap one’s knee」で「膝を打つ」として使うことができるでしょう。「打つ」というよりは「ポンとたたく」という印象に近いかもしれません。ただし、日本では「膝を打つ」は感心した時などに使いますが、国によっては面白いと感じた時に「膝を打つ」動作をすることが多いようです。そのため「slap one’s knee」は「膝を打つ」動作を伝えることはできても、「感心した」や「思いついた」という感情は伝わりにくいかもしれません。
「come up with」
「come up with」は直訳すると「~に追いつく」という意味。ただし、日常会話では、良い案が「思いついた」時の定番表現として使うことができます。たとえば「I come up with a great idea」といえば「私は良いアイデアを思いついた」と伝えることができるでしょう。「膝を打つ」という動作を伝えることはできませんが、「思いついた」という気持ちは確実に伝えることができるはずです。
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