国語言葉の意味

【慣用句】「つぶしがきく」の意味や使い方は?例文や類語をWebライターが解説!

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事では「つぶしがきく」について解説する。

端的に言えば「つぶしがきく」の意味は「他の仕事にも役立つこと」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

教師や講師としても教えることに関わってきた「やぎしち」を呼んだ。一緒に「つぶしがきく」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/やぎしち

雑学からビジネス文章まで手掛ける現役ライター。
国語の中学・高校教諭の資格も持ち、予備校講師の経験も。言葉を大切にした文章を心掛けている。

「つぶしがきく」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「つぶしがきく」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「つぶしがきく」の意味は?

「つぶしがきく」には、次のような意味があります。

《金属製品は、溶かして別の物にすることができるところから》それまでの仕事をやめても、他の仕事ができる能力がある。「専門職すぎて―・かない」

出典:デジタル大辞泉(小学館)「つぶしがきく」

この言葉は、「今の職業や仕事を辞めても、他のことに十分使える(スキルがある)」という意味の慣用表現です。

漢字で書けば「潰しがきく」。詳しくは語源の項でご紹介しますが、これは「金属を潰す」という言葉がもとになっています。「きく」は「利く・効く」で、「有効に働く」という意味。何かが何かの役に立つというニュアンスが想像できるでしょう。

特にこの表現でポイントなのは「職業や仕事」に関するものである点。他のものに使えるという意味でなら何にでも言えるというわけではないことに注意してくださいね。

「つぶしがきく」の語源は?

次に「つぶしがきく」の語源を確認しておきましょう。この言葉は、「金属製品は、潰して溶かすことで地金(じがね)に戻して再利用できること」から生まれました。

指輪やネックレスなどは、金属を溶かして整形したものを磨いて作られています。逆に、出来上がった指輪などを「潰して」金属に戻して溶かすことで、再利用することができるのです。こうしたことから生まれたのが、「つぶしがきく」という表現なのですね。

職人が使う技能に関する言葉だったため、それが仕事に関しても用いられるようになったのではないでしょうか。職人さんが仕事を辞めても、「この技能があれば他のことでも食べていけるな」と言うのは想像ができると思います。

参考ですが、「焼きが回る」という言葉も職人から生まれたもの。刀を焼くとき火にあてすぎて逆に切れ味が悪くなってしまうことから、「年を取ったりして能力が落ちる」という意味で使われます。仕事と生活が結びついていたことがわかりますね。

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