国語言葉の意味

【慣用句】「水に流す」の意味や使い方は?例文や類語を教材系ライターが解説!

「水に流す」の使い方・例文

「水に流す」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

1.あの人との間にあった過去のトラブルを水に流そうとしてはみたものの、やはり苦手な相手との関係改善というのは自分にとって難しく、こちらから働きかけをするのを躊躇しているうちに半年ほどたってしまった。

2.研究者の仲間たちで行政とも共同して、今までの様々な医療上の事実から重要な意味を見出し、また整頓して、社会や各種関連学校にとって有意義で効果的な病気予防法や治療法を提供していくことは、行政と本学会の一部の間にあった過去のいざこざを水に流して今後の適切な行政対応を促す契機ともなりうるだろう。

3.大学の国語研究者として、過去のもろもろの経緯は水に流して、本県内の中高国語教師がする授業などの行為に対し寛容な対処と権利保障を約束し、お互いに損得を越えて、例えば学校教材にある国語例文の使い方や、日本語文法について考慮すべき最新の研究成果も適宜提供していくことを約束する。

過去の困難な関係を水に流して新たな関係を構築することで、その後共同してより良いものを生み出すことができれば、それは幸せなことですね。

日本人はなんでも水に流してしまって、深刻な反省もしないし、きちんとした落とし前をつけることもないので、これは日本人のよくない習性であらためるべきだ、という向きもあるかもしれませんが、ここでは「水に流す」ことの積極的な意義もかみしめたいと思います。

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「水に流す」というのは日本の悪しき風習だとも言える。それでも誰かと前向きな関係をあらたに構築するために、あえて過去を水に流すのも一つの手だ。

過去の事実は水に流して消えるものではないはずだ。それをなかったものとしてこれから歩んでいくというのは、かなり実際的な対応で、処世術としても必要だろう。

それに水は雑菌を培養することもある。

綺麗に汚れを流し去るための水。そして、雑菌を増殖させる水。どちらも水だ。ちょうど「清」にも「濁」にもサンズイがついているように。

などと「水」の意義を考えてみるのもおもしろいな。

「水に流す」の類義語は?違いは?

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「水に流す」と似た意味を持つ言葉としては、以下のようなものがあります。

「清算する」

「清算」は、借金の返済など、複数人の間で収支の不均衡を解消することです。清算によって金の貸し借りがなくなればお互いに人間関係を終わらせてしまってもよい状態となりますね。

また、人間関係を終了させてしまう場合には、金銭や心理面の貸し借り「清算」がなされるので、これを「人間関係の清算」という言い方で表すこともあります。

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