順列組合せから考える落下確率
小さい粒は小さな隙間でも通れるため、落下していきやすいのは直感的にうなずけますが、ここでは敢えて数字で語っていきましょう。まず大きなナッツと小さなナッツがランダムに並んでいて、そこにナッツが通れるか否かで落下確率を算出します。
大小さまざまなナッツがありそれらの動きを3次元的に追うことが出来れば面白いですね。一方で計算が複雑すぎるため、手計算はしづらく実感しづらい。そこでここでは簡単なモデルで計算していくことにしましょう。大きなナッツを直径2の大玉、小さなナッツを直径1の小玉2個と見立てます。大玉2個と小玉1個の中心が存在できる座標は1~6のいずれかのみとしましょう。1~6の座標6つから、大玉と小玉の中心座標を選ぶことになりますが、大玉の隣の座標に小玉が存在することは出来ません。
これら3個の玉が並んでいるところに上から大玉がやって来た時、大玉が通れる確率(玉と玉の、あるいは玉と壁の間隔を2以上空けられる並べ方になる確率)はどれくらいでしょうか。大玉が存在する位置別に見ていきましょう。
大玉の中心が1に存在する時
image by Study-Z編集部
小玉が存在し得る座標は3,4,5,6の4つから任意の2つであり、座標の取り方は6通りあり、どのような並べ方をしても、小玉は通ることが出来ます。このうち、玉と玉or玉と壁の間隔を2以上空けられるのは小玉を3と4に置いた場合の1通りのみです。
大玉の中心が2に存在する時
image by Study-Z編集部
小玉が存在し得る座標は4,5,6から任意の2つ、つまり3通り。どのような並べ方をしても、小玉は通ることが出来ます。このうち玉と玉or玉と壁の間隔を2以上空けられる置き方は存在しないので0通りです。
大玉の中心が3に存在する時
image by Study-Z編集部
小玉が存在し得る座標は1,5,6から任意の2つ、つまり3通りですね。どのような並べ方をしても、小玉は通ることが出来ます。このうち玉と玉or玉と壁の間隔を2以上空けられるのは小玉を5,6に置いた場合の1通りのみです。
大玉の中心が4に存在する時
image by Study-Z編集部
小玉が存在し得る座標は1,2,6から任意の2つ、つまり3通りです。どのような並べ方をしても、小玉は通ることが出来ます。このうち玉と玉or玉と壁の間隔を2以上空けられるのは小玉を1,2に置いた場合の1通りのみですね。
大玉の中心が5に存在する時
小玉が存在し得る座標は1,2,3から任意の2つ、つまり3通りあります。どのような並べ方をしても、小玉は通ることが出来ます。このうち玉と玉or玉と壁の間隔を2以上空けられる置き方は存在しないので0通りになります。
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