物理学理科

5分で分かる「ウラシマ効果」浦島太郎はなぜおじいちゃんに?この物理現象を理系ライターがわかりやすく解説

よぉ、桜木建二だ。「昔、昔、ウラシマは 助けた亀に連れられて 竜宮城へ♪」。今回は昔話でお馴染みの「ウラシマ太郎」が由来となった「ウラシマ効果」という物理現象について紹介する。

浦島太郎は竜宮城に行って、あまり長居したつもりはないのに元の世界に帰ってくると実は「長い時間」が経っていた。物理現象でいうところの「時間遅れ」。ある条件を満たせば外界よりもゆっくり時間が進むという現象「時間遅れ」についてピックアップし理系ライターR175とみていこう。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

R175

ライター/R175

関西のとある国立大の理系出身。学生時代は物理が得意で理科の教員免許も持ち。ほぼ全てのジャンルで専門知識がない代わりに初心者に分かりやすい解説を強みとする。

1.ウラシマ太郎の伝説

image by iStockphoto

日本昔話に出てくるウラシマ太郎。物語のいくつかパターンはいくつかあるようですが、大筋は以下のようなもの。 
・ウラシマ太郎が亀を助ける。

・亀がお礼として、竜宮城という世界に連れて行ってくれる。

・そこで姫と出会いお土産として玉手箱をもらい帰る。玉手箱は開けないと約束する。

・ウラシマ太郎が元の世界に帰ると「長年月」が経過していた。

・悲しくなったウラシマ太郎は玉手箱を開けてしまった。すると一気に年老いてしまった。

ウラシマ太郎は竜宮城で「ほんの少しの時間(仮に1ヶ月とする)を過ごしたつもりが現実世界では「長い年月(仮に30年とする)」が経過していた。竜宮城では時間がゆっくり流れているものと解釈されます。つまり現実では30年経っていてもその間竜宮城で過ごしたウラシマ太郎は1ヶ月分しか歳を取らない。しかし、玉手箱を開けると、竜宮城で過ごしたという事実がなかったことになったのでしょう。つまりウラシマ太郎は現実世界で30年過ごしたことになり年老いたというわけです。

image by Study-Z編集部

ウラシマ効果

本来長い年月が経っているのに、ある世界では少ししか時間が経っていない。時間がゆっくり流れてしまう現象をこのウラシマ太郎の伝説に因んで「ウラシマ効果」と呼ばれます。本来は長い年月が経っていても、ある世界では時間がゆっくり進む。どういう場合に存在し得るのか。
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