
端的に言えば「鼻にかける」の意味は「得意げにする」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
現役塾講師で文系科目のスペシャリストである「すけろく」を呼んです。一緒に「鼻にかける」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/すけろく
現役文系講師として数多くの生徒を指導している。その豊富な経験を生かし、難解な問題を分かりやすく解説していく。
#1 「鼻にかける」の意味や使い方のまとめ

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それでは早速「鼻にかける」の意味や使い方を見ていきましょう。この慣用句には、いったいどのような意味や用法があるのでしょうか。
「鼻にかける」の意味は?
まずは、国語辞典での定義から。「鼻にかける」には、次のような意味があります。
自慢する。
出典:福武国語辞典(福武書店)「鼻にかける」
「鼻にかける」は、「鼻が高い」や「鼻の先にぶら下げる」と同様に自慢するという意味の表現です。ただし、これらの中で「鼻が高い」以外のものはやや異なるニュアンスを含んでいます。
それは、そういった自慢げな態度に対して非難の気持ちが込められているという点です。もっと分かりやすくいえば、そのような自慢げな態度に対してこころよく思ってはいないという意味合いが含まれています。
ですから、「鼻にかける」というフレーズを用いるときはそのことを十分に踏まえておくのがよさそうですね。さもないと、思わぬ誤解を生じてしまうかもしれませんから。
「鼻にかける」の使い方・例文
「鼻にかける」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
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