「拳拳服膺」の使い方・例文
「拳拳服膺」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。文法的な側面からも見ていきますよ。
1.あのとき拳拳服膺の思いで先輩に聞いたことが、現在は事業を展開するまでになった。
2.人気のお酒をつくる達人に酵母熟成の極意をうかがい、拳拳服膺すると同時に報恩謝徳を誓った。
例文の1.では、先輩の言葉を必死で心に刻んだことが実を結んで事業を展開するまでになったことを振り返っているようすを表しています。
例文2.のほうは、お酒造りの達人に造り方のコツを聞くことができて、心に刻みたい気持ちと感謝の気持がわいてきたという文です。いいお酒を開発してみんなに提供することが恩返しになるのかもしれませんね。
文法的に見てみると、例文1.は「拳拳服膺の…」と名詞として、例文の2.では「拳拳服膺する…」と動詞化した表現で使われています。
「拳拳服膺」の類義語は?違いは?
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それでは、「拳拳服膺」の類義語についての説明です。非常に近い意味の四字熟語など、いくつかの関連する表現について一緒に見ていきましょう。
「銘肌鏤骨」
「拳拳服膺」の類義語には、「銘肌鏤骨(めいきるこつ)」があります。意味は、深く心に刻み込んで忘れないことです。「銘肌」は肌に刻み込むこと、「鏤骨」は骨に刻み込むことを表しています。「肌に銘じ骨に鏤(きざ)む」と読み下すことができる表現です。
「覚えておく」や「身につける」ではなく「刻み込む」という意味合いであることから、意味の強さからすると非常に強いものであることがわかりますね。
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