
この「歯が立たない」は、簡単に言えば「立ち向かうことができない」という意味です。今回は、この「歯が立たない」について、院卒日本語教師の筆者が解説していきます。

ライター/むかいひろき
ロシアの大学で働いている日本で大学院修士課程修了の日本語教師。その経験を武器に「言葉」について分かりやすく解説していく。
「歯が立たない」の意味や使い方は?

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「歯が立たない」という言葉、ドラマや小説などの物語の中でよく出てくる言葉ですよね。意味や使い方はしっかりと把握できていますか?把握できていない場合は、この記事を読んでマスターしましょう。まずは「歯が立たない」の意味や使い方を確認していきましょう。
「歯が立たない」の意味は「立ち向かうことができない」
最初に、「歯が立たない」の辞書での意味を確認していきましょう。「歯が立たない」は次のような意味が国語辞典に掲載されています。
1.固くてかめない。
2.力量の差がありすぎたり、程度が高すぎたりして、立ち向かうことができない。
出典:明鏡国語辞典 第二版(大修館書店)「◆歯が立たな・い」
「歯が立たない」は「固くてかめない」「力量の差がありすぎたり、程度が高すぎたりして、立ち向かうことができない」という2つの意味を持つ表現です。1番目の表現が大元の意味で、比喩的に多用されるのが2つ目の意味ですね。この記事では2つ目の意味について解説していきます。
なお、この「歯が立たない」の「立つ」は、「とがったものが真っすぐ突き刺さる」という意味です。「立たない」ですので、「真っすぐ突き刺さらない」という意味になりますね。
「歯が立たない」の使い方を例文とともに確認!
続いて、「歯が立たない」の使い方を例文とともに確認していきましょう。「歯が立たない」は文末で使用されることが多い表現です。また、「全く」と共に使用されることも多いですね。