
水 + 二酸化炭素 → グルコース + 酸素
化学式を用いて6CO2 + 6H2O → C6H12O6 + 6O2としてもいいですね。
3-1.光合成の化学反応式

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そうなんです。実は光合成の化学反応式は大きくこの2つが使用されています。その違いは右辺に水があるかどうか、ですよね。結論からいえば、これはどちらも正解です。
数学の式では左辺と右辺に共通の項がある場合はまとめるように習いましたね。それと同様、反応前にも水があって反応後にも水が出てくるならその分引けばいいのでは?と思うのは自然なことでしょう。しかし光合成の反応過程は水と二酸化炭素に日光を当てて反応終了!というような簡単なものではありません。複雑な段階を経て反応が進んでいく中、この式には含まれていない物質やエネルギーも関与しています。全てを表すことは難しいものの、途中の反応段階で水も生成しているということを示したのが上の式なのです。原子や分子の数に着目して考えてみるといいですね。
植物の栄養補給「光合成」
動物が野菜や肉を栄養にするように、植物は自ら栄養をつくり出しています。それが植物そのものの組織となり、エネルギーとなり、ときには動物にとっての栄養にもなりますよね。
光合成は水と二酸化炭素を太陽の光エネルギーの力を受けて葉緑体でおこります。この反応によって生じた糖類(グルコースなど)が植物のエネルギーとなり、酸素は大気中に放出されるというかなりエコなエネルギー生成法ですよね。二酸化炭素を吸収し、酸素を放出するという呼吸の逆ともいえる反応は光合成における重要なポイントでもあります。しっかり覚えておきましょうね。