
これといった病気の兆候はなかったものの、年齢のこともあり念には念を入れてオプションで脳CTも受けてみることにしたのが本当によかった。
念には念を入れて覚えるべき英単語リストを作成し、漏れがないかひとつずつチェックを付けていくことで本番のテストへ向けて準備を続けた。
子どもたちを小学校に通わせるときは、念には念を入れて防犯ブザーの他にもさまざまな防犯グッズを持たせるようにしているが、過保護だろうか。
「念には念を入れる」の意味は、先ほどみてきたとおりです。この慣用句が文中で用いられたときは、「何に注意をしているのか」「それはなぜなのか」を考えながら読み進めるとよいでしょう。
最初の例文では、脳に異状がないかについて注意をしています。それは、もちろん脳梗塞のような病気の兆候が万が一にでもあっては困るからですね。
また、二番目の例文では、英単語のリスト作成に注意をかたむけています。それは、リストに漏れがあっては十分に機能しないおそれがあるからでしょう。
最後の例文では、防犯対策に注意していますね。それは、言うまでもなく子供たちの登下校するときに安全を確保するためでしょう。
#2 「念には念を入れる」の類義語は?違いは?

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ところで、「念には念を入れる」と意味の近い表現にはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは、その中でも代表的なものを二つほど紹介していきます。
「石橋を叩いて渡る」
「石橋を叩いて渡る」は、「念には念を入れる」の類義語の中でもっとも有名な表現ではないでしょうか。頑丈にできている石でできた橋を念のために叩いてみてから渡る。
ともすれば、臆病過ぎると言われても仕方のないほどの慎重さです。
「転ばぬ先の杖」
「転ばぬ先の杖」もまた、「念には念を入れる」の類義語として十分に通用するものです。こちらの慣用句には、前もって用心するという意味を持ちます。
そうすることで、ミスをすることが防げるという意味合いもありますのでおさえておきましょう。では、これらの類義語を用いた例文をチェックしておきましょう。
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