
端的に言えば「手を切る」の意味は「関係を断つ」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
現役塾講師で文系科目のスペシャリストである「すけろく」を呼んです。一緒に「手を切る」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/すけろく
現役文系講師として数多くの生徒を指導している。その豊富な経験を生かし、難解な問題を分かりやすく解説していく。
#1 「手を切る」の意味や使い方のまとめ

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それでは早速「手を切る」の意味や使い方を見ていきましょう。この慣用句には、いったいどのような意味や用法があるのでしょうか。
「手を切る」の意味は?
まずは、国語辞典での定義から。「手を切る」には、次のような意味があります。
それまであった関係を断つ。縁を切る。
出典:大辞林(第三版)「手を切る」
「手を切る」といっても、実際に包丁かガラスの破片か何かで手指に切り傷をつくってしまうこととは異なります。ですから、もちろん傷口を消毒したり止血をしてガーゼを巻いておく必要もありません。
今回の「手を切る」という表現はあくまでも慣用句としてのそれであり、「手」というのはたとえに過ぎないからです。ここでいう「手」とは、人と人のつながり・結びつきのことを意味します。
ちょうど手をつないで、つまり協力して事にあたっている様子を想像してみてください。「手を切る」はそのような協力関係を終わらせるという意味があるのです。
「手を切る」の使い方・例文
「手を切る」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
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