「寡頭政治」の使い方・例文
「寡頭政治」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。文法的な面から見た使い方についても確認していきますよ。
1.寡頭政治にならず国民の意見を広く取り入れるには、政治家は柔軟な組織構造を模索すべきだ。
2.我が家の財布の紐は母が握っているので、寡頭政治と言うよりも独裁政治と言える。
例文1.は、少数の独裁政治によって広く意見が取り入れられなくなることを懸念して、従来の組織構造の改善を求める内容になっています。例文2.のほうは、家庭の財政の全権を持つ母について、少人数と言うよりも独りに権力が集中しているということを意味する文です。
文法的に見てみると、例文1.では「寡頭政治に…」、例文2.は「寡頭政治と…」ということで、いずれも四字熟語を名詞のカタマリとして使用しています。
「寡頭政治」の類義語は?違いは?
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それでは、「寡頭政治」の類義語についての説明です。「寡頭政治」は政治そのもののことを表すことが多いのですが、類義語では幅広い表現で近い意味の四字熟語を見ていきましょう。
「独断専行」
「寡頭政治」の類義語には、「独断専行(どんくだんせんこう)」があります。意味は、自分だけの判断に基づいて勝手に行動することです。「独断」は自分ひとりの考えで決めること、「専行」は自分ひとりだけの判断で勝手に行うことを表しています。
「自分ひとり」という意味合いがありますが、実際には人数がひとりの場合に限らず、組織や全体の中の一部分という場合にも使うことができますよ。例えば「それは、上層部の一部が独断専行で行ったことだ。」という文なら、実際には数人のことですね。
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