国語言葉の意味

【四字熟語】「玩物喪志」の意味や使い方は?例文や類語などを現役塾講師が解説!

「舎本逐末」

もう一つの類義語には、「舎本逐末(しゃほんちくまつ)」があります。いちばん大事なことをおろそかにして、些細なことばかりに気を配ることという意味です。「舎」は捨てること、「本」は根本のこと、「逐末」はつまらないものを追い求めるということを表しています。

「玩物喪志」や「釈根灌枝」は具体的な場面を四字熟語にしたものですが、「舎本逐末」はやや抽象的な表現による四字熟語となっていますが、意味としてはほぼ同じです。

「玩物喪志」の対義語は?

次に、「玩物喪志」の対義語についての説明です。本来の志を見失うのが「玩物喪志」なので、対義語としては本来の志や本質を大切にするという意味合いの四字熟語を見ていきましょう。

「格物致知」

「玩物喪志」の対義語には、「格物致知(かくぶつちち)」があります。意味は、物事の本質をよく理解して知識を深めることです。「格物」は物ごとを極限まで突き詰めていくこと、「致知」は知識を極めることを表していますよ。

儒教の教書である『大学』に由来し、宋の朱熹(しゅき)は自己の知識を最大限に広げるためには客観的な事物に即して道理を極めることが先決だと解釈しています。

「牝牡驪黄」

もう一つの対義語には、「牝牡驪黄(ひんぼりこう)」があります。物ごとは、外見にとらわれず本質を見抜くことが大切であるという意味です。「牝牡」はおすとめすのこと、「驪黄」は黒と黄のことを表しています。

由来は中国戦国時代の道家の書である『列子(れっし)』です。名馬を探しに行かせたところ、連れてきた馬が性別も色も指定と違うことから憤りますが、十分な能力を持つ名馬であったため能力で判断すべきだと諌められた話があります。

「玩物喪志」の英訳は?

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最後に、「玩物喪志」の英訳についての説明です。「玩物喪志」の基本の意味が伝わるような英語表現について、一緒に見ていきましょう。

「forgetting one’s serious objectives by becoming engrossed in trivial pursuits」

「玩物喪志」の英訳には、「forgetting one’s serious objectives by becoming engrossed in trivial pursuits」があります。直訳すると「些細なことに夢中になって本来の目的を忘れること」です

「engrossed」は「夢中になって、熱中して」、「trivial」は「ささいな、つまらない」、「pursuits」には「追跡、追求、仕事、研究、趣味、すること」といった意味があります。

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yamato810