この記事では「プラスチックの性質・種類・区別」について、登録者数95万人の人気講師YouTuber「とある男が授業をしてみた」の授業をもとに記事にまとめたぞ。

プラスチックとはどんなものなのか、どういった特徴があるのかを、動画とともに学習していこう。ライターのオノヅカユウともに、動画の内容をわかりやすく解説していく。

ライター/小野塚ユウ

この記事の「とある男が授業をしてみた」×「ドラゴン桜」のコラボ記事執筆を担当。自身も大学での研究経験を活かし、現役講師として活動している。

登録者数95万人の人気講師YouTuber「とある男が授業をしてみた」とコラボ!

今回の記事は、人気講師YouTuberの再生回数12万回の授業をもとにまとめています。ほかにも中学生・高校生向けのわかりやすい授業が多いので、ぜひ見てくださいね。

そもそもプラスチックとは?

そもそもプラスチックとは?

image by Study-Z編集部

まずはとある男さんといっしょに、プラスチックのポイントを整理していきましょう。

プラスチックは「石油」を精製(せいせい)して得られる「ナフサ」を原料としてつくられる物質です。

この一つ前の動画では、「有機物と無機物の違い」について学習しましたが、プラスチックは有機物に分類されます。そのため、燃やすと「水と二酸化炭素」ができるという特徴があるんです。

また、プラスチックを燃やすと「有害な物質」も発生してしまうことを覚えておきましょう。

\次のページで「プラスチックの共通な性質」を解説!/

プラスチックの共通な性質

プラスチックにはいくつもの種類があります。動画の後半で代表的なプラスチックの種類が紹介されますが、それらに共通する特徴があるので先におさえておきましょう。

とある男さんは5つの性質を順番に説明してくれます。

その1.軽くてさびない

プラスチックは金属などと違い、「軽くてさびない」という特徴があります。

昔はモノをつくるとき、金属や石、木、紙などの限られた材料しかありませんでした。金属は丈夫ですが重くさびやすい物質です。また、石や木というのも結構重たいもの。いろいろな製品をプラスチックでつくることができるようになったおかげで、気軽に持ち運べる食器や、水場で使ってもさびない道具が利用できるようになったんです。

その2.電気を通しにくい

これも金属とプラスチックの大きな違いなのですが、プラスチックは基本的に「電気を通しにくい」物質です。

「プラスチックは電気を通さない」と話す先生もいるかもしれませんが、一部のプラスチックは電気を通すことが知られています。そのため、電気を「通しにくい」、もしくは「通さないものが多い」などの言い方が正確となるでしょう。

その3.加工しやすい

私たちの生活にはプラスチックでできた製品があふれていますが、その大きな理由の一つに、プラスチックは「加工がしやすい」という特徴があります。プラスチックは熱をかけるとすぐにやわらかくなるものが多く、さまざまな形に変形させやすいのです。

その4.薬品による変化が少ない

プラスチックには「薬品による変化が少ない」ものも多いんです。

理科室や科学教室を訪れる機会があったらぜひ見てほしいのですが、薬品が入っている容器にはプラスチックでできたものが少なくありません。薬品にふれることで溶けたり、変化してしまう物質であれば、容器には使えないですよね。

\次のページで「その5.衝撃に強く、くさりにくい」を解説!/

その5.衝撃に強く、くさりにくい

最後の特徴は、「衝撃(しょうげき)に強く、くさりにくい」というものです。ガラスのコップは落としたらすぐに割れてしまいますが、プラスチックのコップは無事なことが多いですよね。

また、昔ながらの素材である紙や木というのは、くさったり、虫に食われてしまうことがあるのですが、プラスチックではそうなりません。

image by Study-Z編集部

以上の5つのプラスチックの特徴を利用して、私たちの身の回りの製品は作られています。

では、具体的にプラスチックの用途や性質、そして覚えておきたいプラスチックの種類を5つ学んでいきましょう。

プラスチックの用途と性質、種類

とある男さんはいくつかのプラスチックの用途を例にあげ、それらに使われるプラスチックの種類と、それぞれの性質(特徴)を紹介してくれます。用途(製品)の例は次の5つです。

A.消しゴム
B.ペットボトル
C.バケツ
D.ペットボトルのふた
E.スーパーの食品容器

それぞれの用途について、性質と、よくつかわれるプラスチックの種類をみていきましょう。

\次のページで「A.消しゴム」を解説!/

A.消しゴム

勉強のお供である消しゴムは、プラスチックでできています。使われているプラスチックの種類は「ポリ塩化ビニル(PVC)」です。

ほかのプラスチックと区別するための特徴に、ポリ塩化ビニルは「燃えにくく、水にしずむ」というものがあります。

B.ペットボトル

水やお茶、ジュースなどが入れられているペットボトルも、プラスチックの代表的な製品です。ペットボトルという名前は、材料であるペットボトルの種類「ポリエチレンテレフタラート(PET)」からきています。

ポリエチレンテレフタラートの特徴は、「透明で圧力に強い」というところ。プラスチックの種類によっては、透明にならないものがあるんです。ペットボトルは中の飲み物の色がよく見えますよね。ポリエチレンテレフタラートの特徴がよくいかされていると言っていいでしょう。

C.バケツ

バケツの材料としてよく使われるプラスチックは「ポリエチレン(PE)」です。

ポリエチレンには「油や薬品に強い」という特徴があります。

D.ペットボトルのふた

ペットボトルであっても、ふたの部分は本体(ポリエチレンテレフタラート)とは異なる材料でつくられています。おもに「ポリプロピレン(PP)」です。

ポリプロピレンの特徴は、「熱に強い」というところ。よく使われるプラスチックの仲間の中でも、とくに熱に強いことが知られています。

E.スーパーの食品容器

最後は、スーパーで売られている肉や魚がのっているトレー、食品容器です。これに使われるプラスチックは「ポリスチレン(PS)」

ポリスチレンでできた容器などの特徴には、「断熱保温性がある」というものがあります。アイスクリームなどを運ぶときに使われる発泡スチロールというのも、ポリスチレンでできているんですよ。

image by Study-Z編集部

これからの時代はプラスチックの知識が重要になる!

すでに身の回りの多くの製品に使われているプラスチック。便利な性質がたくさんあり、必要不可欠な存在になっていますが、「原料となる石油がいつまでとれるのか?」や「プラスチックごみ問題」など、いろいろな心配ごともあります。

これからの時代、プラスチックの特徴や種類を知っておくことはとても大切になるはずです。今のうちにしっかりと学んでおきたいですね。

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1分でわかるプラスチックの性質・種類・区別!登録者数95万人人気講師がわかりやすく解説

その5.衝撃に強く、くさりにくい

最後の特徴は、「衝撃(しょうげき)に強く、くさりにくい」というものです。ガラスのコップは落としたらすぐに割れてしまいますが、プラスチックのコップは無事なことが多いですよね。

また、昔ながらの素材である紙や木というのは、くさったり、虫に食われてしまうことがあるのですが、プラスチックではそうなりません。

image by Study-Z編集部

以上の5つのプラスチックの特徴を利用して、私たちの身の回りの製品は作られています。

では、具体的にプラスチックの用途や性質、そして覚えておきたいプラスチックの種類を5つ学んでいきましょう。

プラスチックの用途と性質、種類

とある男さんはいくつかのプラスチックの用途を例にあげ、それらに使われるプラスチックの種類と、それぞれの性質(特徴)を紹介してくれます。用途(製品)の例は次の5つです。

A.消しゴム
B.ペットボトル
C.バケツ
D.ペットボトルのふた
E.スーパーの食品容器

それぞれの用途について、性質と、よくつかわれるプラスチックの種類をみていきましょう。

\次のページで「A.消しゴム」を解説!/

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