化学理科

5分でわかる「突沸」液体を加熱しすぎると起こる?防ぐ方法は?元研究員がわかりやすく解説

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普段何気なく洗濯物を干したりお湯を沸かしたりしていたが、蒸発と沸騰にはこんな違いがあったんだな。沸騰が爆発的に起こる突沸がとても危険だという事がわかったが、防ぐ方法はあるのだろうか。

2.突沸を防ぐには

では、見た目だけでは判断できない過熱による突沸事故を防ぐにはどうしたらよいのでしょうか。

2-1.家庭で突沸を防ぐ

家庭で液体を加熱することはよくあります。突沸を防ぎたい時は液体をお鍋などに移し、弱火にかけるか IH 調理器を弱にセットし、お玉などでかき混ぜながらだんだん温度を上げていく方法なら、まず突沸は起こりません。

しかし少量の液体をコップに入れ、電子レンジで加熱したいという時もありますよね。電子レンジで液体を加熱する時は、一気に高温になるまで加熱するのではなく、少なめの加熱時間を何回か繰り返し徐々に温めましょう。

加熱する前にスプーンなどで液体をかき混ぜて、ある程度液体の中に気泡を含ませてから加熱するのも良い方法です。

もし加熱しすぎて突沸するかもしれないと思ったときは、とにかく触らず動かさず、温度が下がるのをそのまま待ちましょう。

2-2.実験室で突沸を防ぐ

では次に、実験室で突沸を防ぐにはどうしたらいいでしょう。実験室で液体を加熱して実験をすることはとても多いです。

しかも実験室で加熱するのは、水だけではなく酸やアルカリもあり、もし突沸して酸やアルカリの高温の液体が周囲に飛び散れば大惨事になります。さらに液体を入れているガラス器具が割れて飛び散ることにもなりかねません。

突沸してしまってから後悔しても遅いので、実験室で液体を加熱する時は、できるだけ沸騰石を液中に入れておいてから加熱を始めましょう。

2-3.沸騰石でなぜ突沸を防ぐことができるか

沸騰石は小中学校で理科の実験をする時にも登場するので、使ったことがある方もいらっしゃると思います。

多くの場合小さな白い粒で、触ってみると表面がざらざらしていて、石より軽いような感じがしますよね。

沸騰石の正体は多孔質の素焼きの粒であり、材質は液体の性質を左右しないそれ自体が分解されないものならなんでも構いません。市販されている沸騰石は、酸にもアルカリにもほとんど溶けないアルミナ(Al2O3)やフッ素樹脂が使われています。

なぜ沸騰石をいれると突沸しなくなるかというと、材質は関係なく、表面に空いている多数の穴に空気を含んでいるため液体の内側から気泡を発生させるのを助ける働きをするからです。

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突沸が起こる原因を知る事で突沸を防ぐ方法がわかったな。実験室では液体を加熱する前にまず沸騰石を入れておこう。加熱してから慌てて沸騰石を入れると、沸騰石を入れた衝撃で突沸が起こることもあるから、事前の準備がとても大切だぞ。

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wing1982