

端的に言えば辛酸をなめるの意味は「つらい経験をする」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
今回は広告会社で経験を積み、文章の基本と言葉の使い方を知るライターのHataを呼んだ。一緒に「辛酸をなめる」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二
「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。
ライター/Hata
以前は広告会社に勤務しており、多くの企業の広告作成経験を持つ。相手に合わせた伝え方や言葉の使い方も学び、文章の作成や校正が得意。現在はその経験をいかし、ライターとして活動中。
「辛酸をなめる」の意味は?
「辛酸をなめる」には、次のような意味があります。
苦しく、つらい目にあう。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「辛酸を嘗める」
「辛酸(しんさん)」とは「辛い(からい)」と「酸っぱい(すっぱい)」が組み合わさった言葉。「からくすっぱいもの」を味わうと、つらくて大変な思いをしてしまうことに由来して、「辛酸」は「つらい目や苦しい思い」「さまざまな苦労」という意味で用いられるようになりました。
そして「なめる」とは漢字で「嘗める」と書き、ここでは「経験する」という意味です。
これらの語句が組み合わさり、「辛酸をなめる」とは“苦しい思いを経験する”という意味の慣用句になりました。
「辛酸をなめる」の使い方・例文
「辛酸をなめる」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
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