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【慣用句】「弁慶の泣き所」の意味や使い方は?例文や類語を元広告会社勤務ライターがわかりやすく解説!

この記事では「弁慶の泣き所」について解説する。

端的に言えば弁慶の泣き所の意味は「唯一の弱点」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

今回は広告会社で経験を積み、文章の基本と言葉の使い方を知るライターのHataを呼んです。一緒に「弁慶の泣き所」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/Hata

以前は広告会社に勤務しており、多くの企業の広告作成経験を持つ。相手に合わせた伝え方や言葉の使い方も学び、文章の作成や校正が得意。現在はその経験をいかし、ライターとして活動中。

「弁慶の泣き所」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「弁慶の泣き所(べんけいのなきどころ)」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「弁慶の泣き所」の意味は?

「弁慶の泣き所」には、次のような意味があります。

1.《弁慶ほどの豪傑でも痛がって泣く急所の意》向こうずね。
2.強い者の、最も弱い所。ただ一つの弱点。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「弁慶の泣き所」

足のくるぶしから膝までのことを脛(すね)と言いますが、向こう脛(ずね)とはこの脛の前面部分のことです。この部位は他の場所に比べて筋肉が薄く、骨が表面に近いところにあります。触ってみると、すぐに硬い骨があるのがわかるでしょう。

そのため向こう脛への衝撃は、骨にダイレクトに伝わります。骨は痛みに非常に敏感なため、この向こう脛を蹴られるととても痛く、どんな強者もこの痛みにはかないません。

このことから向こう脛のことを「弁慶の泣き所」と称するようになり、転じて、強いものの弱点という意味のことわざとしても用いられるようになりました。

「弁慶の泣き所」の語源は?

「弁慶の泣き所」の語源を、もう少し詳しく確認しておきましょう。弁慶とは、鎌倉時代の豪傑、武蔵坊弁慶(むさしぼうべんけい)のこと。源義経(みなもとのよしつね)に仕えたとされる、怪力無双の人物です。

この弁慶の活躍は軍記物語『義経記(ぎけいき)』や歴史書『吾妻鏡(あずまかがみ)』にも記され、人一倍大きな体で武勇を誇った僧兵として知られています。

そんな強者である弁慶ですら、蹴られると泣いて痛がるところが向こう脛。さらに弁慶ほどの強者にも弱点はあるとして、唯一の弱点という意味でも用いられるようになったのが「弁慶の泣き所」です。

なお、このことわざはあくまでたとえ話で、実際に向こう脛を蹴られて弁慶が泣いた、というエピソードがある訳ではないので注意しましょう。そもそもあらゆる逸話を残し伝説化している弁慶ですが、実はその存在には議論が絶えません。はたして架空の人物なのか、実在した人物なのか。真実は今も謎となっています。

\次のページで「「弁慶の泣き所」の使い方・例文」を解説!/

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