
「水泡に帰する」
「水泡(すいほう)に帰(き)する」の意味は、せっかく努力してきたことが無駄に終わること。もしくは「水の泡になる」と言ってもよいでしょう。意味は「棒に振る」と同じですが、「水泡に帰する」は、自身に原因がない場合でも使うことができます。たとえば、災害に遭ったことにより、人生計画が白紙に戻ってしまうことを「水泡に帰す」と表現してもよいでしょう。
ほかにも、せっかくパソコンで資料を作り上げたのに、突然の停電によってデータを消失。「努力が水泡に帰してしまった」と表現してもいいですね。「水泡に帰する」だけで使うというよりは、「努力」や「苦労」といった言葉と組み合わせて使ってみてください。
「棒にふる」の対義語は?
では、次に「棒にふる」の対義語をみていきましょう。
「奏功」
「奏功(そうこう)」は、仕事をして功績をあげること。もしくは、目標通りの成果をあげられるという意味になります。訓読みにして「功(こう)を奏(そう)する」といってもよいでしょう。努力した通りに結果を得られたわけですから、「棒に振る」とは正反対の意味だといえますね。
「実を結ぶ」
「実を結ぶ」には、2つの意味があります。1つ目は、植物の実がなること。2つ目は、努力が実って良い結果を得るという意味になります。「実を結ぶ」は、まさに努力が報われた瞬間を表すのに適した慣用句といえるでしょう。
「物になる」
「物になる」は、普段から使っている方が多いのではないでしょうか。たとえば、将来優秀になりそうな人物に対して「彼は物になりそうだ」と表現しますよね。このような「立派な人になる」という意味のほかに、「物事が成就する」という意味も含まれています。成就とは、物事を成し遂げること。もしくは、物事が望んだ通りに完成するという意味。つまり「物になる」ということは、望んだ通りの結果が得られたということになります。「練り上げた計画が物になる」といったように、以前から取り組んでいた物事が成功した時に使ってみてください。
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