この記事では「密度の計算方法」について、登録者数95万人の人気講師YouTuber「とある男が授業をしてみた」の授業をもとに記事にまとめたぞ。

密度の計算は中学理科の中でも苦手なやつが多い単元です。教科書の例なども参考にしながら計算のコツをつかんでいこう。ライターのオノヅカユウともに、動画の内容をわかりやすく解説していく。

ライター/小野塚ユウ

この記事の「とある男が授業をしてみた」×「ドラゴン桜」のコラボ記事執筆を担当。自身も大学での研究経験を活かし、現役講師として活動している。

登録者数95万人の人気講師YouTuber「とある男が授業をしてみた」とコラボ!

今回の記事は、人気講師YouTuberの再生回数18万回の授業をもとにまとめています。

また、再生回数29万回にものぼる、こちらの授業の内容も含まれています。

ほかにも中学生・高校生向けのわかりやすい授業が多いので、ぜひ見てくださいね。

金属を区別するには…?

とある男さんの中学1年理科の動画シリーズ。このひとつ前の動画では、身近な物質や非金属・金属について学習しました。

金属といっても色々なものがあるのですが、それらの金属を区別するにはどうしたらよいのでしょうか?金属を区別する方法にはさまざまなものがあるのですが、その一つに『密度を比べる』というものがあります。

今回は密度というものを中心に勉強していきましょう!

質量・密度とは?

質量・密度とは?

image by Study-Z編集部

まずは大切なキーワードと公式を確認していきましょう。

上皿てんびんなどではかることができる、場所が変わっても変化しない”物質そのものの量”を「質量」といいます。また、一定体積あたりの質量が「密度」です。

密度のイメージをもとう!

「密度」については、苦手に感じる人も多いのでしっかりイメージをもってください。とある男さんは2つのボールの例を出して説明してくれています。

image by Study-Z編集部

二つの同じ大きさのボールがあるとしましょう。片方はよくあるゴムボールですが、もう片方は鉄でできたボールだとします。この場合、鉄でできたボールの方は、ゴムのボールよりもずっと重たいはずですよね。

同じ大きさ…同じ体積であっても、質量が違うんです。ある物質が、「同じ体積当たりに、どれくらいの質量をもっているか」を表す数値を密度といいます。

\次のページで「体積の異なる物体の密度を比べるには?」を解説!/

体積の異なる物体の密度を比べるには?

では、体積の異なる物体の密度を比べるにはどうしたらよいのでしょう?

大きさのちがう鉄とゴムのボールがあるとします。どちらが密度が大きいかを考えるには、大きさをそろえてあげればいいですよね。例えば、どちらのボールも1㎤の大きさにそろえて、質量を比べてあげればわかりやすいはずです。

つまり、密度という数値は質量を体積で割り算することでもとめられます

密度の公式は?

密度の公式がこちら。

密度[g/㎤] = 質量[g] / 体積[㎤]

密度の単位は「グラム毎立方センチメートル」とよみます。「/」を「毎(まい)」と読んでいるんです。

そして、とある男さんはとても大切なことを言っています。

理科の公式を覚えるときは、必ず言葉と単位の両方覚えよう!

「密度は質量ぶんの体積」という言葉だけでなく、単位もしっかり覚えなくてはいけない!と言っているんですね。これは、理科の勉強をするときにはとても重要なことです。

中学校の理科ではこの先いくつもの公式が出てきますが、それぞれの公式でも必ず単位は覚えるようにしましょう。

密度がわかると「うくかしずむか」がわかる!

じつは、様々な物質の密度が分かるようになると、「液体に固体がうくかしずむか」が分かるようになるんです。とある男さんが紹介してくれる問題を一緒にみていきましょう。

今ここに3種類の固体(氷・銅・金)と2種類の液体(水、水銀)があります。それぞれの密度は次のような数字です。

\次のページで「密度の計算問題を解いてみよう!」を解説!/

固体:氷…0.92、銅…8.96、金…19.32

液体…水…1.00、水銀…13.55

2種類の液体に3種類の固体を入れたとき、それがうくかしずむかは密度を比較することでわかります。液体の方が固体より密度が大きければ、固体はうき、固体の方が密度が大きければ固体がしずむんです。

さきほどの例で、液体の水銀に銀と金を入れた場合を考えてみましょう。密度を比べると、銀はうき、金はしずむはずです。これによって、銀と金を区別することができるんですね。

image by Study-Z編集部

密度の計算問題を解いてみよう!

では、密度の公式を使って実際に計算問題を解いてみましょう。数学のような計算が必要になるので、苦手だと思う人は何回も練習してくださいね。

はじめに密度の公式を復習したら、ワンポイント。今後の理科の計算問題では、求めたいものをx(エックス)として計算するのがオススメです。中学の数学で「x」などの文字を使った計算を習いますよね。

問題1.体積と質量から密度を求めてみよう

水70㎤あたりの質量は70.0gです。水の密度は?

問題の数字を公式に当てはめてみます。求めたいのは密度ですので…

x = 70 ÷70  = 1.0

答えは1.0g/㎤となりますね。この問題はちょうど約分できるので簡単です。

問題2.密度と体積から質量を求めてみよう

鉄の密度は7.87g/㎤です。800㎤の鉄の質量は何g?

\次のページで「問題3..体積と質量から密度を求めてみよう(2回目)」を解説!/

この問題で求めたいのは質量。公式に当てはめると…

7.87 = x / 800
 x = 7.87×800
  = 6296

答えは6296gとなりました。

問題3..体積と質量から密度を求めてみよう(2回目)

銅50㎤あたりの質量は448gです。銅の密度は?

こちらの問題も、初めのものと同じく密度を求める問題です。

x = 448 / 50
  = 8.96

答えは8.96g/㎤!できましたか?

なお、理科の計算問題では「分数禁止です」と、とある男さんは言っています。答えは必ず小数で出すようにしましょう。分数のままにしていてはダメなんですね。

問題4.密度と質量から体積を求めてみよう

アルミニウムの密度は2.70g/㎤です。121.5gのアルミニウムの体積は何㎤?

この問題で求めたいのは体積です。体積をxとすると…

2.70 = 121.5 / x
   x = 45.0

答えは45.0㎤になりました。

なお、ほとんどの学校では、この答えの書き方は45㎤でも大丈夫です。なんで最後に0が余計につくのか?という理由は高校で学習します。中学の理科ではどちらでもよいでしょう。

image by Study-Z編集部

密度の計算はとにかく練習!

初めての本格的な理科の公式が出てくる密度の計算は、テストの点を左右する重要な内容です。苦手だと思う人は、とにかく練習!ワークや教科書でいろいろな問題を解いてみましょう。

苦手な人が多いということは、逆にいうと「ここが得意なら他の人に差をつけられる」ということ。たくさん練習して、得意分野にしたいですね。

" /> 3分でわかる密度の計算方法!固体・液体の求め方を登録者数95万人人気講師がわかりやすく解説 – Study-Z
理科

3分でわかる密度の計算方法!固体・液体の求め方を登録者数95万人人気講師がわかりやすく解説

この記事では「密度の計算方法」について、登録者数95万人の人気講師YouTuber「とある男が授業をしてみた」の授業をもとに記事にまとめたぞ。

密度の計算は中学理科の中でも苦手なやつが多い単元です。教科書の例なども参考にしながら計算のコツをつかんでいこう。ライターのオノヅカユウともに、動画の内容をわかりやすく解説していく。

ライター/小野塚ユウ

この記事の「とある男が授業をしてみた」×「ドラゴン桜」のコラボ記事執筆を担当。自身も大学での研究経験を活かし、現役講師として活動している。

登録者数95万人の人気講師YouTuber「とある男が授業をしてみた」とコラボ!

今回の記事は、人気講師YouTuberの再生回数18万回の授業をもとにまとめています。

また、再生回数29万回にものぼる、こちらの授業の内容も含まれています。

ほかにも中学生・高校生向けのわかりやすい授業が多いので、ぜひ見てくださいね。

金属を区別するには…?

とある男さんの中学1年理科の動画シリーズ。このひとつ前の動画では、身近な物質や非金属・金属について学習しました。

金属といっても色々なものがあるのですが、それらの金属を区別するにはどうしたらよいのでしょうか?金属を区別する方法にはさまざまなものがあるのですが、その一つに『密度を比べる』というものがあります。

今回は密度というものを中心に勉強していきましょう!

質量・密度とは?

質量・密度とは?

image by Study-Z編集部

まずは大切なキーワードと公式を確認していきましょう。

上皿てんびんなどではかることができる、場所が変わっても変化しない”物質そのものの量”を「質量」といいます。また、一定体積あたりの質量が「密度」です。

密度のイメージをもとう!

「密度」については、苦手に感じる人も多いのでしっかりイメージをもってください。とある男さんは2つのボールの例を出して説明してくれています。

image by Study-Z編集部

二つの同じ大きさのボールがあるとしましょう。片方はよくあるゴムボールですが、もう片方は鉄でできたボールだとします。この場合、鉄でできたボールの方は、ゴムのボールよりもずっと重たいはずですよね。

同じ大きさ…同じ体積であっても、質量が違うんです。ある物質が、「同じ体積当たりに、どれくらいの質量をもっているか」を表す数値を密度といいます。

\次のページで「体積の異なる物体の密度を比べるには?」を解説!/

次のページを読む
1 2 3 4
Share: