

端的に言えば「根ほり葉ほり」の意味は「細かい点まで何もかも残らず」だ。語調のいいリズミカルな言葉だが、葉は掘れないような気がするぞ。
小学校教諭として言葉の授業を何度もしてきた「こと」と一緒に、「根ほり葉ほり」の意味や使い方・類語・対義語などを見ていこう。
- 「根ほり葉ほり」の意味と使い方
- 「根ほり葉ほり」の意味は「細かい点まで何もかも残らず」
- 「根ほり葉ほり」の使い方を例文で紹介
- 「根ほり葉ほり」の語源は?
- 「葉ほり」は「根ほり」の語調合わせ
- 実は「葉ほり」もできる
- 似た言葉「根も葉もない」:物事の根拠が全くない
- 「根ほり葉ほり」の類語
- 「根こそぎ」:根まで全部抜き取ること
- 「一から十まで」:すべて
- 「とことん」:徹底的に
- 「根ほり葉ほり」の対義語
- 「不徹底」:中途半端
- 「微温的(びおんてき)」:中途はんぱで手ぬるい
- 「淡白」:物事にこだわらない
- 「根ほり葉ほり」の英語表現
- 「根ほり葉ほり」聞いてくる人の対処法
- 質問返しをする
- 会話の主導権を握る
- 「根ほり葉ほり」から学ぶ良い距離感とは
この記事の目次

解説/桜木建二
「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。
ライター/こと
元小学校教諭のwebライター。先生や子どもたちから「授業が分かりやすい!」との定評があった教育のプロだ。豊富な経験を活かし、どんな言葉も分かりやすく解説していく。
「根ほり葉ほり」の意味は「細かい点まで何もかも残らず」
「根ほり葉ほり」の意味を辞書で確認します。
[副]《「葉掘り」は「根掘り」に語調を合わせたもの》徹底的に。しつこくこまごまと。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「根掘り葉掘り」
「根ほり葉ほり」は漢字で書くと「根掘り葉掘り」です。「徹底的に・しつこくこまごまと」という意味があります。「徹底的に」と言うと良い意味のような気がしますが、「しつこく」というネガティブなニュアンスを含んでいるのが基本です。「細かい点まで何もかも残らず」と考えてもいいですね。
「根ほり葉ほり」の使い方を例文で紹介
「根ほり葉ほり」の使い方を例文で紹介します。
1.他人の生い立ちを根ほり葉ほり聞くものではない。
2.噂話が好きな隣人は、会う度に近況を根ほり葉ほり聞いてくるので疲れてしまう。
3.ネット拾った情報だけをつなぎ合わせてレポートを完成させたので、教授から根ほり葉ほりの質問攻めを受けた。
4.上司は納得のいかない意見を根ほり葉ほり追求してくるので、会議はいつも時間通りに進まない。
このように、どの例文も徹底的にしつこく聞いてくる様子を表しています。「根ほり葉ほり」聞かれると、あまり良い印象は受けませんよね。
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