国語言葉の意味

【慣用句】「無きにしも非ず」の意味や使い方は?例文や類語も含めて現役文系講師が詳しくわかりやすく解説!

私の店にある消毒用エタノールの在庫は無きにしも非ずといったところだが、あなたのために取り置きはできないし、店頭に出したところで即売してしまうのですよ。

健太の立ち上げたベンチャービジネスを応援してくれる仲間は無きにしも非ずだが、あゆみさんや和弘くんなど真の意味でスキルを持っている人間はほとんどいない。

西村くん本人は否定していたが、しばしば咳き込んだりしきりに喉の辺りを気にしている様子などを見ると、彼が風邪にかかってしまった可能性も無きにしも非ずだ。

「無きにしも非ず」というフレーズの意味やニュアンスを理解するには、別のフレーズで置き換えてみるのがいいでしょう。たとえば、「ないわけではない」「あるにはある」といった表現はおすすめです。

あるいは、「ゼロではない」というフレーズでもいいかもしれません。いずれにしても、存在はするもののその数や量はけっして多くはないというニュアンスを受け手側が汲み取れるかが重要です。

上記三つの例に関しても、エタノールの在庫や応援してくれる仲間の数はゼロではないが少ない。あるいは、可能性もないわけではないが、それはけっして確率としては高くないといった具合です。

#2 「無きにしも非ず」の類義語は?違いは?

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ところで、「無きにしも非ず」と意味のよく似た表現にはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは、その中でも代表的なものを二つほど見ていくことにします。

「雀の涙」

「雀の涙」は、「無きにしも非ず」の類義語の中ではもっともよく知られたもののひとつでしょう。この慣用句には、非常に少ないという意味があります。

逆に言えば、非常に少ないというのはゼロではないともいえますよね。雀のような小さな鳥のさらに涙なのですから、その量は推して量るべしでしょう。

「なけなし」

「なけなし」もまた、「無きにしも非ず」の類義語として十分に通用するものです。こちらの言葉には、ほんの少ししかないという意味があります。

または、それしかないという言葉で置き換えることも可能です。では、これらの類義語を用いた例文をチェックしてみましょう。

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