この記事では「心臓に毛が生えている」について解説する。

端的に言えば心臓に毛が生えているの意味は「あつかましい」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

中高生に英語や数学など、指導経験豊富なライター要を呼んです。一緒に「心臓に毛が生えている」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/要

塾講師を5年していた経験がある。留学経験があり、学生時代は留学生と英語でコミュニケーションを取っていた。日本語とは違った英語の感覚をわかりやすく伝える。

「心臓に毛が生えている」の意味や語源・使い方まとめ

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「心臓に毛が生えている」という言葉を耳にした経験がありますよね。「心臓に毛が生えている」という表現は、シーンによって意味が少し異なります。正しい意味で認識できるよう、確認しておきましょう。

それでは早速「心臓に毛が生えている」の意味や語源・使い方を見ていきます。

「心臓に毛が生えている」の意味は?

「心臓に毛が生えている(しんぞうにけがはえている)」には、次のような意味があります。

1.厚顔無恥である。
2.あつかましい。
3.肝 (きも) に毛が生えている。

出典:goo辞典「心臓に毛が生えている」

1.厚かましく、恥知らずなさま。
2.他人の迷惑などかまわずに、自分の都合や思惑だけで行動すること。

出典:goo辞典「厚顔無恥」

「心臓に毛が生えている」と言っても、実際に心臓に毛が生えている訳ではありません。『心臓に毛が生えているように』という1つの比喩表現なのです。

「心臓に毛が生えている」は、”厚かましい”や”図々しい”という意味があります。どちらかと言えば、マイナスな意味ですね。

一方、良い意味で使われる場合もあります。その際には、”度胸がある”、”物怖じしない”、”(どんな時でも)堂々としている”という意味です。どんな状況でも緊張せず、大胆に自分らしい行動がとれる様を表しています。

一般的には、プラスの意味で使われることが多いです。ただ、用いられるシーンによってニュアンスが異なります。それぞれどんな意味で使われているのか、しっかり見極めることが重要ですよ。

「心臓に毛が生えている」の語源は?

次に「心臓に毛が生えている」の語源を確認しておきましょう。

語源は、江戸時代の「肝に毛が生える」という言葉だと言われています。肝とは肝臓のことで、”肝が据わる”や”肝っ玉”などと用いられていますね。肝は、度胸や勇気、精神力などを示すものとされていたのです。

昭和になって、「肝に毛が生える」という表現が、「心臓に毛が生えている」に変化しました。肝臓が心臓になったのは、心臓を『心』の根源として捉える西洋の考え方が定着したためです。

毛が生えていると、毛が生えていないヒフに比べて、丈夫な印象があります。「毛が生えた心臓」というのは、「強く丈夫な心臓」という比喩です。そこから転じて、厚かましいや図々しいという意味の「心臓が強い」や、度胸があるという意味の「強心臓」なども使われています。

\次のページで「「心臓に毛が生えている」の使い方・例文」を解説!/

「心臓に毛が生えている」の使い方・例文

「心臓に毛が生えている」の使い方を例文を使って見ていきましょう。

使われるシーンによって、どんな意味で解釈すべきかを見極める必要があります。細かいニュアンスまで、チェックしてみてください。

この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

1.(社長の前でも平然とプレゼンしている様子に対して)彼は、心臓に毛が生えているね。
2.心臓に毛が生えるくらい度胸があったから、彼女はこのチームのエースになったのだ。
3.部長にタメ口を使うなんて、心臓に毛が生えているに違いない。

1つ目と2つ目の例文は、プラスの意味で用いられています。基本的には、「度胸がある」という褒め言葉になっていますね。「物怖じしない」「堂々としている」と解釈しても、理解することが出来ますよ。

3つ目の例文は、発言をした人の意図や言い方によって、意味が異なります。「度胸があるなあ」と感心している場合もあれば、「なんて厚かましい・図々しいんだ!」と皮肉が込められている場合もあるのです。

シーンや発言した人の意図をくみ取って、どういった意味で使われているのかを考えてみてください。プラスの意味で使えば、褒め言葉としても使えます。ぜひ、普段の会話の中に取り入れてみましょう。

「心臓に毛が生えている」の類義語は?違いは?

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「心臓に毛が生えている」の類義語には、以下のようなものがあります。

1.神経が図太い(しんけいがずぶとい)
2.男気/漢気のある(おとこぎのある)
3.肝っ玉が大きい(きもったまがおおきい)
4.腹のすわった(はらのすわった)
5.怖いもの知らず(こわいものしらず)
6.大胆不敵な(だいたんふてきな)
7.臆するところがない(おくするところがない)
8.土性骨のある(どしょうぼねのある)
9.剛胆不敵(ごうたんふてき)
10.豪胆無比(ごうたんむひ)
11.豪胆不敵(ごうたんふてき)

ここでは、「大胆不敵な」について見ていきましょう。

「大胆不敵な」

「大胆不敵」とは、「度胸が据わっていて、全く恐れない事・様」という意味があります。

大胆というのは”度胸があって気後れしない様子”、不敵は”恐れを知らずに敵を敵だと感じない様子”を表しているのです。言動や性格について、恐れを知らない様子を指します。

基本的には、プラスの意味で用いられますが、「図々しい」というマイナスの意味も持っているのです。「心臓に毛が生えている」とほぼ同じ意味で使えます。

具体的な使い方は、以下の例文で見ていきましょう。

 

1.先輩はとても大胆不敵で、キャリアを順調に積んでいる。
2.彼女の大胆不敵な行動は、試合の勝利に貢献した。
3.私の親友は大胆不敵で、空気が読めないことがある。

1つ目と2つ目の例文は、「度胸がある」「恐れがない」という意味で使われています。プラスの意味で用いられますね。

3つ目の例文は、「図々しい」というマイナスの意味で使われています。

「心臓に毛が生えている」の対義語は?

「心臓に毛が生えている」の対義語には、以下のようなものがあります。

1.小心翼々(しょうしんよくよく)
2.戦々恐々(せんせんきょうきょう)

今回は、「小心翼々」について見ていきましょう。

「小心翼々」

「小心翼々」は、『気が小さく臆病な様子』を表します。この言葉は、臆病でびくびくしているマイナスな意味ですが、注意深く慎重であるというプラスの意味もあるのです。

語源は、儒教の基本経典と言われています。周の文王を褒める際に使われた言葉です。

具体的には、「普段は小心翼々な彼女だが、いざという時には心臓に毛が生えているような行動を取る」となります。普段は気が小さい彼女でも、いざという時は大胆に度胸のある行動をするという意味ですね。

「心臓に毛が生えている」の英訳は?

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「心臓に毛が生えている」は、英語では「have a lot of nerve」と言います。決まった言い回しなので、ぜひ覚えてくださいね。

「have a lot of nerve」

「have a lot of nerve」は、直訳すると「鉄の神経を持っている」という意味です。鉄のように強い神経を持つという意味から転じて、度胸がある、物怖じしないという意味があります。

具体的には、「She has a olt of nerve.」(彼女は心臓に毛が生えたような人です)などです。

「心臓に毛が生えている」を使いこなそう

この記事では「心臓に毛が生えている」の意味・使い方・類語などを説明しました。

「心臓に毛が生えている」は、シーンによってマイナスの意味もプラスの意味も持つ言葉です。正しい意味を理解し、会話の流れや文脈から意味が見極められるようにしましょう。

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国語言葉の意味

【慣用句】「心臓に毛が生えている」の意味や使い方は?例文や類語をWebライターがわかりやすく解説!

「心臓に毛が生えている」の使い方・例文

「心臓に毛が生えている」の使い方を例文を使って見ていきましょう。

使われるシーンによって、どんな意味で解釈すべきかを見極める必要があります。細かいニュアンスまで、チェックしてみてください。

この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

1.(社長の前でも平然とプレゼンしている様子に対して)彼は、心臓に毛が生えているね。
2.心臓に毛が生えるくらい度胸があったから、彼女はこのチームのエースになったのだ。
3.部長にタメ口を使うなんて、心臓に毛が生えているに違いない。

1つ目と2つ目の例文は、プラスの意味で用いられています。基本的には、「度胸がある」という褒め言葉になっていますね。「物怖じしない」「堂々としている」と解釈しても、理解することが出来ますよ。

3つ目の例文は、発言をした人の意図や言い方によって、意味が異なります。「度胸があるなあ」と感心している場合もあれば、「なんて厚かましい・図々しいんだ!」と皮肉が込められている場合もあるのです。

シーンや発言した人の意図をくみ取って、どういった意味で使われているのかを考えてみてください。プラスの意味で使えば、褒め言葉としても使えます。ぜひ、普段の会話の中に取り入れてみましょう。

「心臓に毛が生えている」の類義語は?違いは?

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「心臓に毛が生えている」の類義語には、以下のようなものがあります。

1.神経が図太い(しんけいがずぶとい)
2.男気/漢気のある(おとこぎのある)
3.肝っ玉が大きい(きもったまがおおきい)
4.腹のすわった(はらのすわった)
5.怖いもの知らず(こわいものしらず)
6.大胆不敵な(だいたんふてきな)
7.臆するところがない(おくするところがない)
8.土性骨のある(どしょうぼねのある)
9.剛胆不敵(ごうたんふてき)
10.豪胆無比(ごうたんむひ)
11.豪胆不敵(ごうたんふてき)

ここでは、「大胆不敵な」について見ていきましょう。

「大胆不敵な」

「大胆不敵」とは、「度胸が据わっていて、全く恐れない事・様」という意味があります。

大胆というのは”度胸があって気後れしない様子”、不敵は”恐れを知らずに敵を敵だと感じない様子”を表しているのです。言動や性格について、恐れを知らない様子を指します。

基本的には、プラスの意味で用いられますが、「図々しい」というマイナスの意味も持っているのです。「心臓に毛が生えている」とほぼ同じ意味で使えます。

具体的な使い方は、以下の例文で見ていきましょう。

 

1.先輩はとても大胆不敵で、キャリアを順調に積んでいる。
2.彼女の大胆不敵な行動は、試合の勝利に貢献した。
3.私の親友は大胆不敵で、空気が読めないことがある。

1つ目と2つ目の例文は、「度胸がある」「恐れがない」という意味で使われています。プラスの意味で用いられますね。

3つ目の例文は、「図々しい」というマイナスの意味で使われています。

「心臓に毛が生えている」の対義語は?

「心臓に毛が生えている」の対義語には、以下のようなものがあります。

1.小心翼々(しょうしんよくよく)
2.戦々恐々(せんせんきょうきょう)

今回は、「小心翼々」について見ていきましょう。

「小心翼々」

「小心翼々」は、『気が小さく臆病な様子』を表します。この言葉は、臆病でびくびくしているマイナスな意味ですが、注意深く慎重であるというプラスの意味もあるのです。

語源は、儒教の基本経典と言われています。周の文王を褒める際に使われた言葉です。

具体的には、「普段は小心翼々な彼女だが、いざという時には心臓に毛が生えているような行動を取る」となります。普段は気が小さい彼女でも、いざという時は大胆に度胸のある行動をするという意味ですね。

「心臓に毛が生えている」の英訳は?

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「心臓に毛が生えている」は、英語では「have a lot of nerve」と言います。決まった言い回しなので、ぜひ覚えてくださいね。

「have a lot of nerve」

「have a lot of nerve」は、直訳すると「鉄の神経を持っている」という意味です。鉄のように強い神経を持つという意味から転じて、度胸がある、物怖じしないという意味があります。

具体的には、「She has a olt of nerve.」(彼女は心臓に毛が生えたような人です)などです。

「心臓に毛が生えている」を使いこなそう

この記事では「心臓に毛が生えている」の意味・使い方・類語などを説明しました。

「心臓に毛が生えている」は、シーンによってマイナスの意味もプラスの意味も持つ言葉です。正しい意味を理解し、会話の流れや文脈から意味が見極められるようにしましょう。

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