国語言葉の意味

【四字熟語】「三綱五常」の意味や使い方は?例文や類語などを現役塾講師が解説!

「世道人心」

もう一つの類義語には、「世道人心(せどうじんしん)」があります。世の中の道徳とそれらを守る人々の心のことという意味です。「世道」は人として守るべき同義や社会道徳のこと、「人心」は人々の心のことを表していますよ。

道徳そのものを表す「三綱五常」とは違って、「世道人心」は道徳と人々の心までが意味に含まれていますが、概ね意味は近く類義語として紹介しました。

「三綱五常」の対義語は?

次に、「三綱五常」の対義語についての説明です。「三綱五常」の対義語なので、人としてこれではいけないという内容の対義語を詳しく見ていきましょう。

「五濁悪世」

「三綱五常」の対義語には、「五濁悪世(ごじょくあくせ)」があります。仏教語であり、意味は五つの汚れに満ちている悪い世のことです。「五濁」とは、貪りや怒りなど人の浅ましさがはびこる「煩悩濁(ぼんのうじょく)」や誤った悪い考えや思想の「見濁(けんじょく)」などの五つがあります。

人として守るべき道徳を表す「三綱五常」に対して、「五濁悪世」は天災などの人為的なこと以外の内容も含まれていますが、基本的には反対の意味合いになっていますよ。

「阿修羅道」

もう一つの対義語には、「阿修羅道(あしゅらどう)」があります。六道の一つで阿修羅が住み争いや怒りが絶えない世界という意味です。六道とは、あらゆる生き物がその行いの結果として輪廻転生する六つの世界のことを表しています。

「三綱五常」の通りに人が道徳を守っていれば争いは起きにくいので、争いが絶えない世界である「阿修羅道」は対義語となりますね。

「三綱五常」の英訳は?

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最後に、「三綱五常」の英訳についての説明です。漢字で表現される四字熟語とは、言語の違いはありますが意味に関連性のある英語表現を見ていきましょう。

「Confucian ethics」

「三綱五常」の英訳には、「Confucian ethics」があります。直訳すると「儒教的な道徳観」です。「Confucian」は儒教のことを表しており、「ethics」のほうは「倫理、道義、道徳観」などを表しています。

「ethics」の代わりに「morality」を使ってもよいですし、学問的であることを強調すると「moral phylosophy(道徳哲学)」という言い方もありますね。

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yamato810