
3分で簡単共有結合結晶!どんな結晶のこと?例えば何がある?理系学生ライターがわかりやすく解説
共有結合結晶とは、結晶の種類の1つです。結晶とは、物質がとりうる形態の1つです。結晶共有結合結晶になる物質は、融点が高い、硬いといった特徴があり、工業的な価値が高い。中には、宝石として扱われるものもあるほどです。ぜひこの機会に、共有結合結晶について学んでみてくれ。
環境工学、エネルギー工学を専攻している理系学生ライターの通りすがりのぺんぎん船長と一緒に解説していきます。

ライター/通りすがりのペンギン船長
現役理系大学生。環境工学、エネルギー工学を専攻している。これらの学問への興味は人一倍強い。資源材料学、環境化学工学、バイオマスエネルギーなども勉強中。
共有結合とは?
共有結合結晶について学ぶ前に、共有結合について復習しておきましょう。物質を構成しているのは、原子と呼ばれる非常に小さな粒です。物質の性質は原子の種類や構成によって決定されています。ただ、希ガスと呼ばれる原子以外は、電気的な中性を保っておらず、不安定な状態にあるのです。そのため、不安定な原子同士が何個か集合して電気的に中性である塊を作ることがあります。
複数の原子が集まって塊を作るとき、原子間には結合が作られますよ。結合は、原子による塊の安定性を向上させるために必要になるのです。結合の種類には、共有結合、イオン結合、金属結合などがあります。これらはすべて、原子の外側にある電子という粒子の原子間におけるやり取りがあることで実現しますよ。
今回は、共有結合に焦点を当てて解説しますね。共有結合は、複数の原子間で価電子を共有することで作られます。例外もありますが、主に非金属元素同士の結合の際に、共有結合が生じますよ。共有結合によって構成された原子の塊のことを分子といいます。
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