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【四字熟語】「水温躍層」の意味や使い方は?例文や類語をWebライターが解説!

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よく、「部長とスタッフの間には仕事に対する温度差があった」などと表現することがあるが、この場合の「温度差」は間違った表現ではないので、こういった表現を覚えておくといいぞ。

「水温躍層」を詳しく知ろう!

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水温躍層は、海洋や湖沼において水深に対して水温が変わる層のことで、自然現象のひとつです。専門用語ということもあり、あまり一般的な言葉ではありませんが、私たちの生活とも関わりのある現象という面があります。水温躍層とはどのような現象なのか、さらに詳しくみていきましょう。

「水温躍層」はなぜできる?

エアコンのコマーシャルなどで、「温かい空気は部屋の上に、冷たい空気は下に来る」といわれていますよね?同じことが水でも起こるのです。これには「密度」が関係していて、空気も水も温度が高いほど密度が低く、温度が低いほど密度が高くなります。密度が高ければ高いほど重くなるため、冷たいものは下の方に、温かいものは上の方に分かれていくのです。

特に寒い場所では、水面付近の水は冷却されて温度が低下し、重くなるため下層へ沈み、表層と下層の水が混ざるため、あまり大きな温度変化はありません。しかし、気温が高いと表層の水が冷やされず下層へ沈まないため、表層の水と下層の水が混ざらなくなるのです。その結果、表層の水はずっと温度が高いまま、下層の水はずっと温度が低いままになるため、表層と下層の境界に大きな温度変化が起こります。これが、水温躍層です。

ちなみに、密度などの変化によって表層の水と下層の水が混ざることを、対流といいます。水温躍層が形成されたとき、表層の水は表層の中だけで対流が起こって水が混合されるので、海面や湖面などの水面から水温躍層まではほとんど同じ水温です。この表層のことを、表層混交層といいます。

水温躍層の影響

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それでは、水温躍層があるとどのような影響があるでしょうか。

海洋でも湖沼でも、水中には様々な生き物が生活しています。中でも重要なのは「プランクトン」という小さな生き物です。

植物プランクトンは水中の栄養分を吸収して数を増やしていきます。その植物プランクトンは、ミジンコなどの動物プランクトンに食べられ、動物プランクトンがその数を増やすのです。動物プランクトンは小さな魚などの餌となり、動物プランクトンを食べた魚などの生き物はより大きな生き物の餌となります。それらの生き物のフンや死骸が栄養となり、植物プランクトンに吸収されるのです。つまり、植物プランクトンがいないと他の生き物は生きていけず、植物プランクトンは水中の栄養分がないと生きることができません。

生き物のフンや死骸は下層へと沈みますが、栄養分は対流によって水と一緒に表層へと運ばれます。このとき、水温躍層があると表層まで栄養分が運ばれず、表層の植物プランクトンがいなくなるのです。もちろん他の生き物も、水温躍層がある場所の表層では生活できなくなります。一般的に冬や北国のほうが海産物が豊富なのは、水温躍層が影響しているのです。一方、植物プランクトンがいないほうが水は透明なので、冬の海や南の海は水がきれいに見えます。

さらに、水温躍層は水中での音の伝わり方にも影響しているのです。水温躍層を境に、水中の音が垂直方向に対して届かなくなってしまいます。このため、水温躍層を挟んだ位置関係では、音波で魚群や潜水艦を探知するソナーが機能しなくなることがあるのです。一方、水温が均一な水中では音がより遠くまで届く性質があり、クジラのエコーロケーションはこの性質を利用していると考えられています。

「水温躍層」を使いこなそう

この記事では、水温躍層について、意味や内容を詳しく紹介しました。水温躍層という言葉自体は専門用語で、日常生活で使う場面はほとんどありません。逆に、比喩的な表現でも使うことはないので、使うべきでない場面で誤って使わないよう、注意が必要です。

熟語として深める要素はあまりないのですが、水温躍層そのものについては、環境や水産、科学技術など多くの分野に関わりのある重要な項目だといえます。この記事の後半で解説した内容もその一部なので、ぜひ覚えておいてくださいね。

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