平成現代社会

3分で簡単「ゆとり教育」内容は?いつ始まった?本当に失敗?重視した内容やその後の影響も元大学教員がわかりやすく解説

ゆとり教育を受けた世代は、とくにボランティアや社会貢献活動に熱心だと言われています。というのは、ゆとり教育を実施するなかで、課外活動やボランティア活動が取り入れられ、そのような取り組みに興味を持った子供が増えたからです。大学に入学したあと、自らボランティア団体を立ち上げたり、NPO法人の運営に積極的に関わったりする人も増加。大学卒業後は、企業に就職するのではなく、社会貢献活動に取り組む人も少なくありません。それもゆとり教育によるいい変化と言えるでしょう。

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ゆとり教育は高度経済成長期のあとのバブル崩壊で、景気の回復が難しくなった日本の状況もかかわっている。不況であっても自分の力で生き抜かないといけない。学生起業家の増加は、大企業に頼らずに自力で生き抜く手段のひとつだ。

「ゆとり教育」が受験に与えた影響

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ゆとり教育によりいろいろなことが変化しましたが、なかでも受験に与えた影響は大きかったと言われています。良い影響も悪い影響もありました。

ゆとり教育により教育産業が活発化

ゆとり教育により学校で教わる教科数や単元が少なくなると、子供の学力低下を心配する保護者が増えてきます。少なくなった学習量を補うために教育産業が活発になりました。

土曜日は通常の授業が行われず完全に休みになる学校も。授業がなくなった時間を利用した学習塾や補習塾のほか、学習支援アプリの開発が目立つようになりました。

経済格差が受験に影響を与える一面も

学校で習う知識が減るぶん、別にお金を払って子供に学習環境を与える必要が。そのため家庭の経済状況により学習の機会が変わることが問題視されるようになります。

ひとり親世帯など経済的に余裕がないところは子供を塾に通わせられません。家庭の経済格差がそのまま受験に反映され、さらに経済格差が広がると言われるようになりました。

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経済的に余裕がある家庭は複数の塾に通わせ、通信教育を受けさせるなんてことも。みんながそうできるわけではない。学校の授業時間が減ったことで不平等になってしまった。

「ゆとり教育」の是非の論争はまだ継続中

ゆとり教育の評価はまだはっきりしません。とくに就職後のゆとり世代は、根気がない、やる気がないなど、ネガティブな評価が目立っています。それがゆとり教育の問題なのか企業の体質の問題なのか、今のところ定かではありません。

ゆとり教育を受けた世代は、YouTube文化を築きあげるなど、新たなムーブメントを起こしていることも事実です。ネガティヴな評価が目立つものの、それにとらわれることなく、ポジティブな面にも目を向けていくことで、本当の評価が見えてくるでしょう。

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