
端的に言えば後ろ指を指されるの意味は「陰口や悪口を言われる」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
中高生に英語や数学など、指導経験豊富なライター要を呼んです。一緒に「後ろ指を指される」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/要
塾講師を5年していた経験がある。留学経験があり、学生時代は留学生と英語でコミュニケーションを取っていた。日本語とは違った英語の感覚をわかりやすく伝える。
「後ろ指を指される」の意味や語源・使い方まとめ

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「後ろ指を指される」という言葉がマイナスの意味で使われる事は知っていても、正しい意味や使い方をご存知でしょうか。慣用句は間違って覚えてしまっている場合もあります。「後ろ指を指される」の正しい意味や使い方を確認しておきましょう。
「後ろ指を指される」の意味は?
「後ろ指を指される」には、次のような意味があります。
1.(多く「後ろ指をさす」の形で)後ろから指さして、そしること。
2.(多く「後ろ指をさす」の形で)陰で人の悪口を言うこと。
出典:goo辞典「後ろ指」
1.後ろ指の意
出典:goo辞典「後ろ指を指される」
「後ろ指を指される」という慣用句の意味を理解するためには、「後ろ指」という言葉の意味を抑える必要があります。
「後ろ指」は、性格や言動を他人から否定されたり、悪口を言われたりするという意味です。『後ろ』は自分では見えない部分なので、「自分の知らない所で」というニュアンスも含まれます。
そして、「指される」というのは、後ろ指を「他人からされる」という意味ですね。
まとめると、自分の知らない・見ることができない所で、他人から指をさされて悪口を言われたり否定されたりするという意味になります。後ろ指という言葉は、「指す」という形で使われることが多いです。「指される」という表現で、他人から受けるという様子を表します。悪口や陰口など、マイナスの意味を含む表現です。
「後ろ指を指される」の語源は?
次に「後ろ指を指される」の語源を確認しておきましょう。
「後ろ指を指される」は、南北朝時代の争いについてまとめられた『義経記』が由来です。もともとは本人がいない場所で、その人の悪口を言うという意味でした。
時代の流れとともに、「他人から反感をかう」という意味も含まれるようになります。現在でも、「本人のいない所で悪口を言う」という同じ意味で使われることもありますよ。
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