国語言葉の意味

【慣用句】「鳶が鷹を生む」の意味や使い方は?例文や類語も含めて現役文系講師が詳しく解説!

両親とも運動神経はあまり良くない方だったのに、息子は小さいころからスポーツ万能で、近所の人からは鳶が鷹を生んだとよくからかわれたものだ。

君は家庭の事情からやむをえず中卒で就職したわけなのだから、娘さんが東大へ入学したからといって鳶が鷹を生んだとはけっして考えてはいないよ。

鳶が鷹を生んだという表現はあまり適当ではなく、自分の場合はトンビがクマタカかイヌワシを生んだくらいのギャップを感じるとよく言われている。

「鳶が鷹を生む」という慣用句を正確に理解するには、平凡な親と優秀な子供という図式を押さえておくことが欠かせません。最初の例文では、けっして運動神経のいいとはいえない両親が「平凡」でスポーツ万能の息子が「優秀」なのは分かりやすい関係ですね。

二つめの例文では「中卒」=「学力が劣る」と考えられがちなところ、後半でそうではないと否定しています。最後の例文はやや変わっていて、「タカ」ではなく最大級の「クマタカ」「イヌワシ」とすることで、超優秀な子供の存在をたとえているのが特徴です。

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ここまでの解説で「鳶が鷹を生む」の意味や用法が理解できたんじゃないかな。

では、引き続き類義語や対義語、英語表現についても一気に押さえていくぞ。

#2 「鳶が鷹を生む」の類義語は?違いは?

image by iStockphoto

ところで、「鳶が鷹を生む」と意味のよく似たことわざ・慣用句にはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは、その中でも代表的なものを二つほどご紹介します。

「筍の親勝り」

「筍の親勝り(たけのこのおやまさり)」は、「鳶が鷹を生む」の類義語として十分に通用するものです。筍は非常に生長がはやいものとして知られています。

このことから、子どもである筍が親である竹よりも優れていることを表現しているわけですね。ただし、鳶と鷹のように似ているけれど別種のものではないことは、この慣用句ではみられません。

「出藍の誉れ」

「出藍の誉れ(しゅつらんのほまれ)」もまた、「鳶が鷹を生む」の類義語だといっていい存在です。この慣用句には、弟子が師匠よりも優れているという意味を表します。

本当の親子ではない場合が多いという点で「鳶が鷹を生む」とは異なる点にだけは注意をしておきましょう。では、これらの類義語を用いた例文を見ておきましょう。

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