国語言葉の意味

【慣用句】「多勢に無勢」の意味や使い方は?例文や類語をWebライターが解説!

「多勢に無勢」の使い方・例文

多勢に無勢」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

1.殿(との)、お気持ちはわかりますが、「多勢に無勢」、いったんは後退しましょう。
2.「多勢に無勢」正攻法では勝てません。この谷で奇襲(きしゅう)をかけましょう。
3.「多勢に無勢」この兵の差では戦っても無駄なこと。籠城(ろうじょう)して冬になるまで持久戦でいきましょう。

ドラマなどを見ると戦国時代には、家老や重臣がトップに戦うことを再検討するようにアドバイスする場合に「多勢に無勢」がよく使われていたようですね。

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普通に考えると「大勢の方が少数に勝つ可能性は高く」「大きい方が小さい方よりも強く」「資金が多い会社の方が小規模資本の会社よりも有利に事業を展開できる」のは当然のことだが、人間には自分の所属している社会を守るため、あるいは自身の考え方を通すために不利だとわかっていても戦わなければならないこともある。ただ、普通のやり方では、少数の味方が多数の敵にかなわないため、戦国時代では、少数側が多数の敵に対して、不意をつく奇襲(きしゅう)戦法で戦ったり、敵側が食糧がなくなったり、季節の変化で戦闘をあきらめるのを待つことを目的にした砦や城で立てこもる戦略である籠城(ろうじょう)を戦法として選んだ場合もあったんだ。

「多勢に無勢」の類義語は?違いは?

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それでは、「多勢に無勢」の類義語を見ていきましょう。

「衆寡敵せず」

「衆寡敵せず」(しゅうかてきせず)の「衆」(しゅう)は、人数や勢力が多いこと、「寡」(か)は少ないことを意味します。全体では、「多数と少数では勝負の相手にならない」「少数ではかなわない」という意味です。

この「衆寡敵せず」は中国から伝わった言葉で、古くは『史記』(しき)の中でもでてくる言葉きます。ときは「三国志」の時代。人々は「董卓」(とうたく)の暴政、悪政に苦しんでいました。「張承」(ちょうしょう)も他の人々と同様に董卓の討伐を検討していたのです。しかし、弟の「張昭」(ちょうしょう)は兄をいましめます。「衆寡敵せず。董卓軍は多数で少数では太刀打ちできない。農民を徴兵したとしても訓練してもいないのに勝つのは難しい」と。 気持ちや意志の強さだけでは敵には勝てないと助言しました。敵の数を把握することは、国や時代に関わらずとても重要なことなのです。

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